インタビュー
なぜ珍味のフォアグラを再現? 日本ハムが鶏レバーから「グラフォア」を開発した理由:50回の試作でフォアグラらしさを追求(6/6 ページ)
フォアグラを鶏レバーで「代替」する商品が好調のようだ。商品名は「グラフォア」。日本ハムが販売したところ……。
2030年度に100億円の出荷を目指す
グラフォアの今後について、高崎氏は「フォアグラを徐々に置き換えていきたい」と意気込む。フォアグラの本場である欧州圏では、同社が持つグラフォアの製造特許を基にしたOEM販売もにらんでいるという。
同社はグラフォア以外にも、代替食品の取り組みを進めている。15年頃から業務用に展開していた、大豆やこんにゃくなど植物由来の原料を使用した「NatuMeat」を20年2月に家庭向けとして発売。23年3月にはNatuMeatブランドからフィッシュフライも発売した。
同社はVision2030における5つの重要課題の一つである「たんぱく質の安定調達・供給」において、植物由来のたんぱく質商品を拡充し、30年度までに出荷金額100億円を目指している。24年4月には植物由来の業務用マグロを発売する予定で、開発甲子園発の商品にも注目が集まる。
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