インタビュー
20万台を突破した「ミライスピーカー」が米国に “無名の商品”をどうやって売るのか:テレビの音が聞こえやすくなる(1/5 ページ)
累計販売数が20万台を超えた「ミライスピーカー」シリーズ。テレビの音を聞こえやすくする機能に特化したスピーカーで、特許技術の「曲面サウンド」が使われている。2023年11月に米国に本格進出したというが、ニッチなカテゴリーでどう市場を切り開いていくのか。
2020年5月に発売し、累計販売数が20万台を超えた「ミライスピーカー」シリーズ(23年10月時点)。テレビの音を聞こえやすくする機能に特化したスピーカーで、現在のラインアップは「ミライスピーカー・ステレオ」(メーカー希望小売価格3万9600円)とシリーズ最安値の「ミライスピーカー・ミニ」(同1万9800円)の2つとなる。
ミライスピーカーシリーズを展開するサウンドファン(東京都中央区)は23年11月、米国市場に本格進出。現地のニーズを踏まえミライスピーカー・ステレオをECサイトで販売している。現地の見本市では来場者から好評を得ているが、知名度ゼロからの市場開拓となる。「テレビを聞こえやすくするスピーカー」というニッチなカテゴリーで、どうやって売っていくのか。
同社の取締役/マーケティング本部長 金子一貴氏、グローバル事業部 執行役員部長 田染康行氏に、国内外のビジネス戦略を聞いた。
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