AIを車載「DSオートモビルがChatGPTを全モデルに搭載」って一体どういうこと?:池田直渡「週刊モータージャーナル」(4/5 ページ)
タイトルだけみてもさっぱりわからないであろう記事になる。まずDSオートモビルというブランド自体に知名度がない。そこへ持ってきてChatGPTという、極めてふわっとした先端テクノロジーが結びつくのだから、何がしたいのかがなかなかピンとこない。これはどういうことか?
「池田直渡」についてChatGPTに聞いてみると?
という現在地を前提にすれば、DSとChatGPTはいかにもな組み合わせである。さて、ChatGPTとはなんぞやという説明が、必要なのか必要ないのか迷うところで、ましてや筆者は自動車の専門家であって、ITの専門家ではないので、あんまり非専門領域には触れたくないのだけれど、そうもいかないだろう。ということで簡単に説明する。
ChatGPTは生成AIと呼ばれ、要するにコンテンツを作ることができるAIだ。基本的には人間との対話に応える方式で、なんらかの回答をしてくれる。この回答がコンテンツに当たる。
基本的な動作としては与えられた質問に対し、あらかじめ学習済みのWeb上のデータコンテンツを元に、文章を生成して回答する仕組みだ。われわれが日常のWeb検索において、いろいろな誤情報に行き当たるように、ChatGPTもまた、それらのデータの影響を受けるので、必ずしも正しい回答がなされるとは限らない。
例えば「池田直渡の評論のうち、代表的なものを挙げてください」という質問に対しての答えは
池田直渡の評論の中で代表的なものの一つは、特定の車種やメーカーに焦点を当てたレビューや比較記事です。以下は、彼の代表的な評論の一例です:『ポルシェ911 vs BMW Mシリーズ比較レビュー』。この記事では、ポルシェのスポーツカーである911と、BMWのMシリーズの車種を比較し、それぞれの車両の特性や性能、ドライビングエクスペリエンスなどについて詳細に分析しています。池田氏は、両者の異なるデザイン、エンジン、運動性能、快適性などの要素を比較し、読者にどちらの車両が自分にとって最適かを考える手助けを提供しています。
という具合で、首を傾げた方もいるだろうが、もちろんそんな記事を書いた覚えはない。
「池田直渡の自動車メーカー決算記事についての評価はいかがでしょう?」という質問に対しての回答は
残念ながら、池田直渡による自動車メーカー決算記事についての具体的な評価を提供することはできません。私の知識の範囲では、池田直渡が自動車メーカーの決算に関する記事を執筆したり、それに関する専門的な評論を行ったりしたことについての情報はありません。一般的に、自動車メーカーの決算に関する記事や評論は、財務データや業績動向、戦略的な展望などを詳細に分析し、投資家や業界関係者に有益な情報を提供することが求められます。そのため、池田直渡がこのような分野で活動している場合、彼の評価は記事の内容や分析の質に基づいて行われるでしょう。
という具合で、あれだけ決算記事を書いているにもかかわらずということで、まあさっぱりな感じではある。
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