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「生ドーナツ人気」をブームで終わらせるのはもったいない、これだけの理由:スピン経済の歩き方(5/7 ページ)
生ドーナツがブームとなっているが、かつてのタピオカミルクティーやから揚げとは異なる可能性を秘めている。生ドーナツ人気を終わらせないためには、どうすべきか。
外国人も絶賛する日本のラーメン
例えば、発祥の地である中国の人も「日本食」として称賛している「日式ラーメン」が分かりやすい。しょうゆ、味噌(みそ)、塩、とんこつという大まかなカテゴリーはあるが、基本的に日本のラーメンはそれぞれの店で味や作り方がまったく異なる。
「天下一品」も「ラーメン二郎」も「日高屋」もみな「ラーメン」という同じカテゴリーだが、そのレシピも味もてんでバラバラで、スープも麺も具材も店によって個性が強い。この多様性こそが実は日本食の最大の強みであり、外国人観光客はその奥行きの深さにとりこになるのだ。
ここまで言えば、筆者が「生ドーナツ」に大きなポテンシャルを感じている理由が、なんとなくご理解いただけるのではないか。
生ドーナツもラーメンと同じく、かっちりとした定義やレシピはない。かつて各家庭の「母の味」だったようにメーカーや専門店が好き勝手味や食感を編み出してクオリティーも大きなばらつきがある。
ということは、ラーメンのように大化けする可能性もある。つまり、定番スイーツとして日本人から永きにわたって愛されつつ、外国人観光客からも「多様性のある日本菓子」として支持されるかもしれないというわけだ。
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