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「生ドーナツ人気」をブームで終わらせるのはもったいない、これだけの理由:スピン経済の歩き方(6/7 ページ)
生ドーナツがブームとなっているが、かつてのタピオカミルクティーやから揚げとは異なる可能性を秘めている。生ドーナツ人気を終わらせないためには、どうすべきか。
ミスドが生み出した完全な日本オリジナルドーナツ
では、このブームを一過性のものとせず食文化として定着させるには何が必要かというと、「競争」だ。
専門店や大手チェーンが競い合うように「個性豊かで画期的なドーナツ」を世に送り出すことで、ラーメンのように市場を盛り上げていくのだ。
「そんなにうまくいくものか」と冷ややかな態度の人もいるかもしれないが、20年前に、日本のドーナツ業界は既にそれをやってのけている。
2003年に誕生したミスタードーナツの「ポン・デ・リング」だ。
ポン・デ・リングは海外にはない、日本のオリジナルドーナツだ。なぜあのようなものが生まれたのかというと、ミスタードーナツを運営するダスキンがさまざまな調査をした結果、日本人は「もちもち」食感が好みであることが分かったからだという。そこから試行錯誤をして、あの「揚げているのにもちもち」という生地の開発にこぎつけたのだ。
20年前にミスタードーナツができた。そして、福岡の有名ベーカリーでも今回、独自の生地を生み出した。ならば、他の日本のパン職人たちも、続くことができるのではないか。なにせ日本人は120年前から各家庭でオリジナルのドーナツを作り続けているのだ。
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