50歳になっても“現役” 日本発の「モンチッチ」は、なぜ7000万体も売れているのか:猿ではない(4/5 ページ)
2024年で誕生50周年を迎えた「モンチッチ」。世界30カ国以上で販売され、現在はアジア圏を中心に専門ショップも拡大している。長年多くのファンに愛され続けている理由とは――。
約10年の「休み」期間を経て、苦労したこと
冒頭でも触れたが、モンチッチには50年の歴史の中でフランスを除いた国で販売を一時休止していた時期がある。理由は「メーカーとして別のものに注力するためだった」としているが、あくまで休止期間であり、その間も同社には多くのファンから熱心な声が届き続けていた。
そんな顧客の声に応えるべく、モンチッチ誕生20周年となる1994年に復活を決定。約2年の準備期間を経て、1996年に日本および米国(ニューヨーク)、ドイツで再デビューを果たした。
その際、同社としては予想外の出来事が起きてしまった。もともと売れなくて販売休止をしていたわけではないのだが、約10年の間に、モンチッチが『懐かしい』と思われるキャラクターになってしまっていたのだ。
「発売当時とは年代も変わり、モンチッチに対して『昔いた』『懐かしい』という印象を持つ人が多くいた。復活当初は『しょうがない』と思っていたが、5年〜10年たっても『懐かしい』といわれてしまうことがあった」(山口さん)
そうしたイメージを払しょくするために、新商品の発売に加え、積極的にイベントも開催。詳細なキャラクター設定を持たない自由度の高さを生かし、「今もモンチッチは現役で活動している」ことを広く認知してもらえるよう、取り組みを続けている。
2010年からはメインの客層である25〜50歳以外の層へもアプローチすべく、高校生とともに開発した「JOLモンチッチ」を発売。デザイナーやアーティスト、人気キャラクターとのコラボ企画も積極的に実施しているほか、セキグチの本社がある東京都葛飾区と協業した各種取り組みも行っている。
モンチッチを手にした人がいずれ親世代となり3世代、4世代で楽しむなど、後世への広がりも期待しているが、実際にイベントでは親子3代で参加しているファンも多いという。
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