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最大15万円を支給 オンデーズの「社内出稼ぎ制度」、1年が経過して見えてきたこと不平等や不満があった(4/6 ページ)

メガネ・サングラスの製造販売を手掛けるOWNDAYS(オンデーズ)は、人手不足解消に向けた取り組み「社内出稼ぎ制度」を導入している。運用から1年以上が経過して、どんな変化が出ているのか。

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沖縄→千葉に出稼ぎ後、千葉の店舗で店長に

 実際に社内出稼ぎ制度を活用した、新浦安店の店長・翁長那智氏にも話を聞いた。2022年に中途入社し、那覇市の店舗で販売員を務めていた翁長氏は、2023年10月に同制度を利用して千葉県のイオンモール津田沼店で応援勤務を実施した。

 「以前から出身地である沖縄の県外で働きたい希望があり、同制度を利用しました。インセンティブもありましたし、何より県外の店舗の様子や関東の地域性を見る良い機会だと考えました」(翁長氏)


県外に出たい希望を持っていた翁長氏にとって、応援勤務は格好の機会だったという(写真は接客をする翁長氏)

 イオンモール津田沼店で1カ月間の勤務後、翁長氏は社内立候補制度を活用して、2023年3月に新浦安店の店長に就任した。社内立候補制度とは、学歴、社歴、年齢、国籍、性別などに関係なく、店長、スーパーバイザー、エリアマネージャーの3つの営業管理職を選挙で勝ち取れる人事制度だ。

 「応援勤務の期間中に新浦安店をはじめ近隣の他店舗を回って、社員の話を聞きながら情報収集をしていました。また、勤務を通じて、関東のお客さまは沖縄のお客さまよりも動きが早く、店内に入ってきたら素早くアプローチする必要があるなど、多くの学びを得られました。そうした経験が現在の人事につながっていると思います」(翁長氏)


社内出稼ぎ制度は、昇進や学びの機会にもなっているようだ

 見知らぬ土地での1カ月間にわたる暮らしは、どうだったのか。意外にも「かなり充実していた」そうだ。

 「外食が増えるので食費がかかる、自分でつくった食事が食べたくなるといったことはありました。一方でそれ以上にメリットがあり、関東エリアの友人と遊びに行ったり、旅行に行ったり、非常に楽しい時間を過ごせました」(翁長氏)

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