海外からも依頼殺到、ぬいぐるみのクリーニングが話題 あえて作業の様子をSNSに投稿するワケ(2/3 ページ)
ヨンマルサン(山梨県笛吹市)が手掛ける、ぬいぐるみのクリーニングが話題になっている。投稿は1516万回表示され、約4万件の「いいね」がついた(2024年5月5日時点)。同社がぬいぐるみのクリーニングを始めたのは、あるアウトドアアイテムがきっかけだった。
ぬいぐるみのクリーニングのために来日
現在、同社にはぬいぐるみのクリーニングだけで月に約800点の依頼があるという。また、SNSで話題になったことで台湾や中国からの依頼も増加。中には「ぬいぐるみのクリーニングをお願いするために来日した」という依頼者もいたそうだ。
クリーニングのコースは「スタンダード」「デラックス」「プラチナ」「ハイブランド」の4種類で、料金はぬいぐるみのサイズによってさまざまだ。例えばサイズ(足を伸ばした状態でのぬいぐるみの全長と胴体一周の長さを比べて長い方)が15センチ以下でスタンダードコースならば1672円、サイズが300センチ以下でハイブランドコースならば7万5763円となる。その他に、ぬいぐるみの綿詰めと綿交換、毛並み直しといった修理も、別料金で依頼可能だ。
依頼者はぬいぐるみを工場まで送るか、対象店舗に直接持ち込む。到着後、専門のスタッフがぬいぐるみの状態と依頼内容を確認した後、クリーニングを行う工場へ出荷。なお、同じキャラクターやデザインのぬいぐるみで取り違いが発生しないよう、それぞれに名札を付けることを徹底しているそうだ。
クリーニング場ではそれぞれの要望に合わせて、専門の職人が1つずつクリーニングを行う。同社にはクリーニングを手掛ける職人が合計20人おり、そのうち12人がぬいぐるみを担当。また、ぬいぐるみの修理を手掛ける職人は8人在籍している。
通常だと、工場に到着してから18営業日でぬいぐるみは持ち主の元へ返される。至急の場合は事前に連絡をすれば、3営業日で対応可能だ。
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