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なぜ「池袋〜新宿〜渋谷」は混んでいるのか? “郊外”だった駅が繁栄したワケ都市の構造が変化(5/5 ページ)

平日でも混雑している山手線の西側エリア。開業時の利用者はほとんどいなかったが、なぜここまで繁栄したのだろうか。

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山手線で乗車人員が最も多い駅は

 では山手線はどうか。JR東日本は「乗降人員」ではなく「乗車人員」で統計を取っている。新宿駅は60万2558人で1位、2位は池袋駅で45万8791人となっている。渋谷駅は5位で29万2631人である。東京駅が34万6658人で3位、品川駅が24万8650人で6位。ちなみに、4位は横浜駅で34万536人。


JR山手線の2022年度における駅別1日平均乗車人員(出典:JR東日本)

JR山手線(出典:ゲッティイメージズ)

 新宿や池袋、渋谷を介する地下鉄と郊外電車の相互直通はあるものの、それでもこれだけの人数が「東京西側」駅の改札を利用するようになった。

 関東大震災後「東京西側」の発展が、これらの駅の利用者増につながり、現在の繁栄に至っていると考えられる。地域の発展と駅の発展の相乗効果が積み重なって巨大ターミナル化し、そして混雑するようになったといえる。

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