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学習アプリなのに「ネタ全開」……万バズ連発の「デュオリンゴ」、マーケ戦略の裏側(4/4 ページ)

X(旧:Twitter)などでたびたび注目を集めている「緑のフクロウ」を見かけたことがあるだろうか? 学習アプリなのにネタ全開の、同社のSNS運用戦略に迫る。

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SNSでバズることによる「2つ」のメリット

――SNSのアカウントを運営する上で、KPIとしていることはなんでしょうか?

 オーガニックインプレッション(アカウントの投稿などを自然に見た人の数)を重視しています。どれだけの人に拡散・反応されたかを知ることで、投稿したコンテンツがブランド構築にどれくらい寄与したかという品質を計っています。

 また、オーガニックインプレッションには、2つの相関があることが分かっています。一つは新規ユーザーの獲得です。ユーザーに楽しんでもらうことを一番の目的にしていますが、SNSに投稿したコンテンツが大きく拡散されると、新規ユーザーの獲得数も増えることが分かってきました。


渋谷で開催したイベント「デュオリンゴ胴上げ祝い」の様子。Duolingoの連続記録を筋骨隆々のふくろうが胴上げで祝った

 もう一つはリテンション(既存顧客の維持)です。公式アカウントの投稿を目にした既存ユーザーはその内容を楽しんだあと、「今日のレッスンがまだ終わっていない」と気付きます。従って、SNSでの投稿やキャンペーンは、既存ユーザーへのリマインダーとしての働きも担っているわけです。

スーパーボウルに全米が注目する中、5秒間だけ流れた「Do your Duolingo.(Duolingoやりな)」というメッセージ。このCM放送と同時に、既存のDuolingoアプリユーザーのスマホにプッシュ通知が一斉に届いた。その結果、アプリのリアクティブ率は25%に上ったという

――日本市場に対する取り組みと今後の展開について教えてください。

 引き続き、ソーシャルメディアチャンネルをつかったマーケティングに注力していきます。先ほども言った通り、日本はテレビが持つ影響力が強い市場です。そのため、われわれが展開している市場の中で唯一テレビCMの露出も行っています。こうした領域にも投資をしていく予定です。

 また他企業とのパートナーシップや、他ブランドとのコラボレーションも検討しています。日本市場は、特にわれわれのプロダクトが受け入れられていると感じており、さらに幅広いユーザーにリーチさせたいと考えています。

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