2015年7月27日以前の記事
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クルマの価格はまだまだ上がる? ならば海外格安EVにどう対抗すべきか高根英幸 「クルマのミライ」(3/5 ページ)

クルマの価格が高くなったという声をよく聞く。昔と比べて装備が充実していることもあり、価格は上がった。今後も、電動化やソフトウェアの高度化など、価格が上がる要素ばかりだ。安価な中国製EVなどに負けないためにも、真の価値を打ち出していくことが必要だ。

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スーパーカーは限定車で価格を引き上げる

 クルマの価格を引き上げているのは高級車、それも飛び切りのクルマだという見方もある。フェラーリやランボルギーニに代表されるスーパーカーブランドは、通常の生産モデルに加えてさらにプレミアムな限定車を時折リリースする。

 それは当然のごとく奪い合いになって、抽選の結果手に入れたオーナーが即転売しても利益が出るような状態になっている。

 しかもその抽選に参加できるのは、歴代のスペチアーレ(限定車)を全て購入している顧客のみという条件を付けるブランドもある。こうすることで、世界中の富裕層を相手に安定した利益を得ているのだ。富裕層にとっても、限定車を手に入れることは絶対に損をしないビジネスのようなものになりつつある。


フェラーリなどの高級ブランドは、プレミアムな限定車をでファンを引き付ける(画像提供:ゲッティイメージズ)

 他にも限定車を購入する条件として、高級車を数台購入して登録し、即売却することでディーラーの登録台数稼ぎの手伝いをさせられるケースもあるようだ。

 こうした状態を見るとバブル景気を思い出すが、こうして札束で殴り合っているのは富裕層だけであり、むしろ庶民は日用品の値上げに悲鳴を上げている状態だ。日本でも格差が広がっていることを感じさせる。

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