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キリン、電気で「しょっぱくなる」スプーン発売 開発に5年、減塩食の物足りなさ解消へ(4/4 ページ)

キリンホールディングスは5月20日、食器型デバイス「エレキソルト スプーン」(1万9800円)の市販化を発表した。同商品はスプーンの先端から微弱な電流を流すことで、食品の塩味を約1.5倍に増強する機能を搭載している。「減塩食は薄味で物足りない」「減塩の大切さは分かるが続けにくい」といった声に着目し、約5年の開発期間を経て市販化に至った。

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初回発売は200台を用意

 市販化に向けて、佐藤氏は実際に減塩を実施している120人にアンケートを実施。薄味ではなく濃い味で食べたいものを尋ねたところ、ラーメンやみそ汁が上位を占めた。そのため、ラーメンや汁物を食べる際に汎用性が高いスプーン型を、市販化の第1弾として採用した。

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開発時の実験機(発表会で編集部撮影)

 また、持ちやすさや使い勝手の良さなどカトラリーとしての性能も重視。想定される食事シーンでの検査を繰り返し行い、数年は問題なく使用できる安全性や耐久性を確保した。佐藤氏は「食卓で薄味のメニューに塩を振るように、エレキソルトを使用してもらいたい」と話す。

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初回発売は200台を用意(発表会で編集部撮影)

 5月20日より公式オンラインストアで予約を開始しており、初回発売は200台を用意した。6月からはハンズの一部店舗において、数量限定で販売する予定だ。発売後も研究を続け、箸型やお椀型のエレキソルトの市販化も検討中だという。

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