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なぜカシオの「関数電卓」は2200万台も売れているのか 電卓から見えてきた、海外と日本との“違い”:海外が大半(2/3 ページ)
カシオ計算機の関数電卓が売れている。年間2200万台ほど売れているというが、その大半は海外の国が占めている。なぜ日本ではなく、海外で人気を集めているのか。
世界における関数電卓の使用状況
1つめは中学・高校の授業や大学入試で関数電卓を必須ツールとしているところがあって、米国、欧州、オーストラリアなどの先進国がそれに当たる。
2つめは中学・高校の授業で使っているエリアだ。ブラジル、中国、インドなどが該当する。
あと、関数電卓がそこまで普及していない東南アジアやアフリカにも注目している。タイやエジプトなど8カ国を重点国として位置付け、関数電卓を使った学習を海外に広げる活動を展開している。
「例えば、米国では大学進学に必要なSAT(大学進学適性試験)で、欧米では重要な試験で、それぞれ関数電卓の使用が認められています。スペックも指定があり、その場合は必要に応じて指定されたスペックを満たすことを認めてもらう『認可取得』もしている」(熊田氏)
特に先進国では、各国の教育事情に合わせて関数電卓を使用する仕組みが出来上がっていて、長年実績があるカシオ製が継続して利用されているというわけだ。
加えて昨今は、「吹き上がる噴水の動きを数式で表したらどうなるか」など、教育現場で日常生活にあるものを数学と結び付け、論理的思考や探究的な学びを推進している。その際に利用するツールとして、同社の関数電卓が選ばれるケースがあるようだ。
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