セブンの実験店はどうなった? 松戸常盤平駅前店の成績:通常のコンビニよりも広い(4/4 ページ)
セブン&アイ・ホールディングスがテスト店舗と位置付けている「セブン-イレブン松戸常盤平駅前店」が好調な動きを見せている。3月平均の売上高は対前年比146%、客数は同140%、客単価は同104%に。どんな商品が売れているのか。
SIPストアの学びを既存店舗にも展開
松戸常盤平駅前店では、その他にも「SIPストアならではの使われ方」が見え始めているという。
例えば、スーパーではあまり買われることがない「精肉の100グラム商品」や「鮭の4分の1切」が、シニア層や単身世帯に好評だ。また、関東圏のセブン-イレブンでは豆腐は絹のほうが人気があるが、松戸常盤平駅前店では木綿のほうが売れている。明確な理由は分かっていないが、特徴があるという。
今後のSIPストアの展開としては、「従来の店舗をSIPストア化するのではなく、SIPストアで効果が確認された内容を既存店にも水平展開していく」と考えを示した。
具体的に、焼成パンは2024年度に約3000店の導入を目指している。2024年3月時点で約600店に拡大しており、1日の平均販売数は約30個、日販押上げ効果は+0.7%となる。2024年度は同+1.0%以上の目標を掲げている。
コンビニの新型店舗といえば、ミニストップが食品スーパー型の品ぞろえとファストフードを融合した新型店として、「ミニストップ神田錦町1丁目店」を5月20日にオープンしたばかり。創業以来、ファストフードとコンビニエンスを融合した「コンボストア」を展開してきたが、環境変化や生活者ニーズの多様化に応えるため、「ニューコンボストア」の開店にいたったという。
昨今、チャレンジングな試みが増えているコンビニ各社。グループのシナジー創出や他社ブランドとのコラボレーションも活発化していて、コンビニ限定の韓国コスメなど若年層を取り込む成功例も出てきている。引き続き、コンビニの変貌に注目が集まりそうだ。
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