セブンの実験店はどうなった? 松戸常盤平駅前店の成績:通常のコンビニよりも広い(3/4 ページ)
セブン&アイ・ホールディングスがテスト店舗と位置付けている「セブン-イレブン松戸常盤平駅前店」が好調な動きを見せている。3月平均の売上高は対前年比146%、客数は同140%、客単価は同104%に。どんな商品が売れているのか。
お店で焼いたパンや紅茶、冷食が人気
3月、松戸常盤平駅前店で売上増につながったのは、「焼成パン」「7カフェ ティー」「冷凍食品」の3カテゴリーだという。
焼成パンは、カレーパン、メロンパン、クロワッサン、ピザなどをラインアップ。同シリーズはSNSやWeb上での評価が高く、一部の店舗でしか買えない希少性も相まって人気が高まっているようだ。
最近登場した「お店で焼いたチョコクッキー」(200円)もSNSで「今まで食べたクッキーで一番」などと広く拡散され、話題になっていた。松戸常盤平駅前店では、同シリーズの商品を1人で複数購入する人も少なくないそうだ。
2023年3月下旬の販売金額を100とすると、2024年3月下旬は「既存のペストリー」が113に、「焼成パン」が112に、それぞれ上乗せになった。
2023年秋から展開している7カフェ ティーもまた、SNSでたびたび拡散されている。1杯ごとに挽きたてをドリップするセブンカフェ同様に、レジでカップを購入して紅茶専用マシンで淹れたてが味わえる。
2023年3月下旬の販売金額を100とすると、2024年3月下旬は「セブンカフェ」が122に、「7カフェ ティー」が88に、それぞれ上乗せになった。「88」という数字を目にすると「減ったの?」と思われたかもしれないが、リニューアル前にはなかったカテゴリーなので、売り上げ増につながっている。
紅茶をテスト販売した理由について、担当者は「客数改善やお客さまニーズの開拓、セブン-イレブンだからこそ提供できる『できたて商品』の品ぞろえの検討などの視点から」と話しており、これまでのところ見込み通りの結果が出ているのかもしれない。
冷凍食品についてはセブンプレミアムだけでなく、NB(ナショナルブランド)商品も幅広く取りそろえたことで、単身世帯からファミリー世帯まで客層の拡大につながっているようだ。担当者は「イトーヨーカドー発の冷凍食品シリーズ『EASE UP(イーズアップ)』が特に売れている。NBの冷凍パンなども好評だ」と話した。
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