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王者楽天ポイントに迫れるか? 新生Vポイントの“勝算”「ポイント経済圏」定点観測(2/5 ページ)

CCCマーケティングが運営するTポイントと、SMBCグループが運営するVポイントが統合し、新生Vポイントが誕生した。企業発行ポイントの市場規模は2.5兆円を超えているが、新生Vポイントの勝算はどこにあるのか。

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最も意識している経済圏

 「最も意識している経済圏」を尋ねると、状況はさらに悪化する。先の「活用しているポイント」と「メインで使っているポイント」が現状を尋ねたものだとすれば、この「意識しているポイント」は将来のトレンドを示すものだ。


「最も意識している経済圏」としてマインドシェアを聞くと、Vポイントは厳しい状況にある(MMD研究所 2024年1月調査より)

 ここでもほぼ半数を楽天経済圏が占めてトップなのは変わらないが、2位にはPayPayが入っている。PayPayは前回調査から唯一マインドシェア(顧客の心の中に占める特定ブランドの占有率)を拡大させており、注目度が最も高い。一方でVポイント(旧Tポイント)はわずか4.1%。イオン経済圏にもダブルスコアに近い点数で負けている。

 「楽天ポイントを捉えかねない位置に付けているのに、メインのポイントとしては大きく下がる」とMMD研究所の吉本浩司所長は指摘する。とりあえず持っていて機会があれば使っているが、もはや終わったポイントだとユーザーは考えている――。そんな微妙な立ち位置にあるのが、旧Tポイントだったわけだ。

 ではこの旧Tポイントは、SMBCグループのVポイントと統合することで上昇気流に乗れるのだろうか? その前に、ライバルである他の5つの共通ポイントの強みをチェックしておこう。

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