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しまむらのスリッパは「ありふれていた」のに、なぜ100万足を突破したのかみるみる売れた(3/5 ページ)

しまむらがPB商品として発売している「FIBER DRY(ファイバードライ)さらっとドライスリッパ」が、100万足の販売を達成した。発売直後は泣かず飛ばずだったのに、なぜ好調なのか。

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市場調査で「顕在ニーズ」を洗い出し

 リモデルの実行にあたり、顧客に支持されるスリッパの市場調査を実施した。しまむらでは5年前に「市場調査部」を発足させ、自社で展開する商品の課題やニーズの発見に注力しているという。

 スリッパのリモデルでは、2つの分析手法を採用。1つは社内での「モニタリング」で、30人ほどの社員に改善前のスリッパを履いてもらい、独自に設けた10〜15の項目に対して1〜10点で評価してもらった。


ムレる、脱げやすいなどスリッパにはさまざまなニーズがあった(筆者撮影)

 もう1つは、LINEヤフーが提供するビッグデータ分析ツールのDS.INSIGHT(ディーエスインサイト)を活用した「市場調査」だ。同ツールを使って、消費者がスリッパにどんな不満や悩みを持っているのかを調べた。

 「世間の人々が『スリッパ』と一緒に検索しているキーワードに着目し、幅広く調べてみたところ、『脱げやすい』『ムレる』『底が薄い』などの顕在ニーズが浮上しました。それらを商品部に伝え、商品開発に生かしています」(坂本氏)

 坂本氏によれば、スリッパにおける市場調査は年1回の頻度で実施しており、その時のトレンドも加味しながら、課題やニーズの洗い出しを行っているそうだ。

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