「東京チカラめし」が東京で再始動 今度はどう売っていくのか:「焼き牛丼」が人気(5/5 ページ)
「東京チカラめし食堂」が5月、都内の九段第二合同庁舎内にオープンした。「煮る」のではなく「焼く」というスタイルの「焼き牛丼」で人気を博した「東京チカラめし」が再始動したわけだが、反響はどうなのか。
新業態を育て、挑戦を加速したい
東京チカラめしはコロナ禍に海外進出しており、香港に3店舗、タイに1店舗をオープンしている。海外企業から声がかかり、ライセンス契約を締結して出店にいたった。運営は現地パートナーが取り仕切っていて、どの店舗も人気を得ているそうだ。
東京で再出発を切ったばかりの東京チカラめしは、今後どんな展開を見据えているのか。小川氏は「まずは足元を固めたい」と慎重な姿勢を見せた。
「ひとまず、今回ご縁をいただいた『東京チカラめし食堂』をしっかり運営して、この業態を育てていきたいです。職員の方はもちろん、当ブランドの根強いファンの方の期待にも応えながら、当社の使命として第一次産業従事者を支えていきたい。食堂の運営では、国産の有機野菜や魚を積極的に使うようにしています」(小川氏)
長澤氏も同様に「ブランドを磨いていく」としながらも、今後の国内外の展開に意欲を示した。
「東京チカラめし食堂は、職員の方の健康を支える食堂としての責務を全うしながら業態を磨いていきます。東京チカラめし単体でいえば、非常に多くの方から支持をいただいていますので、現代に合わせたブランドにアップデートして国内外に広げていきたい。海外展開はラインセンス契約だけでなく直営も検討していますし、さまざま挑戦していきたい思いがあります」(長澤氏)
「官公庁の食堂とのコラボ」という思いがけないスタイルで再出発した東京チカラめし。これからどんなブランドに変化していくのか。軒並み人気だという海外展開も、また気になるところだ。
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