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クラファンの存在意義はどこへ向かう? 寄付から物販、「地下Vtuber」を推す場へ変わる今(4/4 ページ)

すっかり定着したクラウドファンディングという文化だが、ここで繰り広げられるプロジェクトに変化が起きていることをご存じだろうか。

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クラウドファンディングの未来

 クラファンは今後も進化し続けるだろう。物販型プロジェクトの増加は続くと予想されるが、同時に寄付型や投資型のプロジェクトも多様化していくことが期待される。また、VTuberを始めとする推し活プロジェクトも増加し、クラファンの利用者層はさらに広がるだろう。

 クラファンは単なる資金調達手段にとどまらず、新しいマーケティングチャネルとしても注目されている。企業や個人がクラファンを活用することで、新しいビジネスモデルやプロジェクトが次々と生まれている。このような背景から、クラファンは今後ますます重要な役割を果たしていくだろう。

 クラファンは、その多様性と可能性に満ちている。物販型プロジェクトの増加により、新商品やサービスの市場投入が容易になり、推し活プロジェクトの例のように、ファン=支持者とのエンゲージメントも強化されている。ビジネスパーソンにとっても、クラファンは新しいビジネスチャンスやマーケティング手法として活用できる可能性がある。この機会にクラファンの世界を再考し、自身のビジネスにどのように取り入れるかを検討してみてはいかがだろうか。

金森努(かなもり・つとむ)

有限会社金森マーケティング事務所 マーケティングコンサルタント・講師

金沢工業大学KIT虎ノ門大学院、グロービス経営大学院大学の客員准教授を歴任。

2005年より青山学院大学経済学部非常勤講師。大学でマーケティングを学び、コールセンターに入社。数万件の「本当の顧客の生の声」に触れ、「この人はナゼこんなコトを聞いてくるんだろう」と消費者行動に興味を覚え、深くマーケティングに踏み込む。(日本消費者行動研究学会学術会員)。

コンサルティング会社・広告会社(電通ワンダーマン)を経て、2005年に独立。30年以上、マーケティングの“現場”で活動している「マーケティング職人」。マーケティングコンサルタントとして、B to B・Cを問わず、IT・通信、自動車・電機・食品・家庭用品メーカー、金融会社、生損保、自動車販売、EC等、幅広い業種に対応し、新規事業・新商品開発・販売計画・販売のテコ入れ案・コミュニケーションプランの策定等、幅広くマーケティング業務の支援を行っている。講師としても業種を問わず、年間100コマ以上の企業研修に登壇。コンサルティング経験を元に企業課題に合わせた研修のオリジナルのコンテンツやカリキュラムを提供。研修によってマーケティングを「知っている」だけではなく、「業務に生かせるようになること」にこだわっている。執筆は、「初めてでもマーケティングが楽しく体系的に学べる本」をテーマに10数冊刊行。「3訂版 図解よくわかるこれからのマーケティング」(同文舘出版)等。


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