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「みどりの窓口は減ったけど、便利になったね」は不可能か いや、やればできるはず:杉山淳一の「週刊鉄道経済」(2/5 ページ)
みどりの窓口の約7割減らすと2021年に発表していたJR東日本が、「夏季における窓口開設等について」という報道資料を発表した。お盆期間に混雑が想定されるみどりの窓口に、臨時窓口を増やす。6つの駅で臨時窓口を開設し、関東エリアの29駅、東北エリアの9駅、信越エリアの6駅で窓口の数を増やす。
関東エリアでみどりの窓口が増設される駅を下図に示した。ほとんどの駅が郊外にあり、他社の鉄道路線と乗り換えが可能になっている。私鉄沿線に住む人々は身近にみどりの窓口がないから、JR東日本の乗り換え駅に行き、そこにみどりの窓口があればいい。良い場所を選んだといえそうだ。これに当たるのが、例えば久喜駅、北千住駅、北朝霞駅、南越谷駅だ。ここにみどりの窓口がなければ、さらに乗り換えてきっぷを買いに行かなくてはいけない。
また、乗り換える鉄道路線のない単独駅のうち、いわき駅、新浦安駅は大型ショッピングモールに隣接している。クルマで買い物に行き、きっぷも買えるというロケーションだ。みどりの窓口の混雑が激しい駅を統計的に選んだだけかもしれないけれど、人員不足の中でよく考えられた配置だと思う。
もう少しがんばって、大手私鉄と連絡する駅や山手線で東京メトロと連絡する駅くらいは、廃止したみどりの窓口を復活してほしかった。例えば久里浜駅にあれば京急沿線の人々は助かるだろうし、長津田駅にあれば東急沿線の人に便利だ。何が言いたいかというと、「全ての駅でみどりの窓口を復活しなくてもよいから、JRでも私鉄でも、電車に1回乗ったらみどりの窓口にたどり着けるようにしてほしい」だ。
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