インタビュー
1万4300円「ペット用カートクーラー」が“予想上回る”売れ行き 飼い主のニーズ顕著に(1/2 ページ)
暑いのは人間だけではない。そんなニーズを反映した商品とは。
酷暑が続く中、暑さ対策グッズの対象はペットにも及んでいる。犬などのペットの使用を想定した「ペットパラダイス・ペットカートクーラー」(1万4300円、以下ペットカートクーラー)が好調だ。同商品はオンワードホールディングスのグループ会社、クリエイティブヨーコ(長野市)が販売しており、同社発表によると「予想を上回る販売数」だという。
人間用商品がヒント
猛暑日は年々増加しており、ペットにとって暑さは大きな負担で、体調不良を起こすリスクが高まっている。とりわけ都市部でのヒートアイランド現象やアスファルトからの照り返しを避けるため、同社は犬を伴う移動にはペット用カートの使用を推奨している。しかし高温下ではペットカート内にも熱がこもる可能性があるとして、同社はペットカートクーラーを開発した。
同製品はペット用カートに取り付けることで、通気穴のあるマットにファンで空気を送り込み、熱を逃がす仕組み。マットは、ファンに近い部分の通気穴を小さく、遠い部分を大きくする「グラデーションエアホール」構造を採用することで、全体に風が通り抜ける仕様とした。
ファンは3段階に風量調節が可能で、市販の保冷剤をファンボックスのポケットに入れることで、冷たい風を送ることができる。長時間のドライブやアウトドアでの使用を想定し、モバイルバッテリーに対応させている。
同社でマーケティングを担当する黒岩文明氏によると、ペットカートクーラーの開発に当たっては「人間のベビーカーに装着する商品」をヒントにしたという。
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