凍らせて→もみほぐして→熱中症を防ぐ 大正製薬「リポビタンアイススラリー」完売が続く:あの会社のこの商品(5/5 ページ)
大正製薬の「リポビタンアイススラリーSports」がここ数年、売れている。熱中症対策の商品になるが、どういった特徴があるのか。開発の背景などを担当者に聞いた。
7000社2万コールのテレアポで法人を開拓
大正製薬は主な販売チャネルをB2Cとしていたが、2023年以降はB2Bにも注力するようになった。
建築業や運送業、製造業を中心に、企業の総務部や安全管理部門に直接商品を持って行き実際に飲んでもらう、または建築会社などで実施される安全大会に同社の社員が出向いてアイススラリーが熱中症対策に有効であることをプレゼンしたりすることで、大量のまとめ買いが期待できる法人需要の拡大を目指した。
2024年だけで7000社2万コールのテレアポを実施し、顧客の開拓を推進している。
「まだアイススラリーのことを知らない人が多いので、一度飲んでいただけると味や冷感に好感触を持っていただけるケースが多いです」と樋口氏。試飲が購買にどの程度結びつくかのデータは取れていないが、樋口氏の感覚では、試飲した人の7割近くが「良い商品だ」と評価し、「夏場に使ってみよう」と言ってくれているという。
また、2024年7月に開催された「東京猛暑対策展」(7月24日〜26日)に出展した。来場者のほとんどがまだアイススラリーのことを知らず認知度の低さを痛感することになったが、商談を行って発注の意思を示してくれた人もいたことから、手応えも得ることができた。
会場では試飲の機会も設けた。原液を入れて撹拌(かくはん)し、試飲用の「リポビタンアイススラリー」をつくるグラニータマシンを見た人から「マシンを売ってほしい」「マシンと原液をセットで売ってほしい」といった想定外の要望も寄せられた。
大正製薬は今後、B2B向けでは建築業や製造業を対象にした熱中症対策に関連する展示会に出展し、B2C向けでは研究成果の内容を身近に感じられる報道発表を継続して取り組んでいく考え。課題は、認知度の向上を図っていくことだという。
また、「リポビタン」ブランドに限定することなく、新たな熱中症対策商品のリリースも検討。全社を挙げて社会問題になった熱中症に立ち向かっていく。
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