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PayPayはなぜ「当たり!」だけに頼らないのか? QRコード決済を超えた、意外な一手:「ポイント経済圏」定点観測(1/5 ページ)
PayPayカードがキャンペーンのDXにチカラを入れている。その背景には、何があるのか。PayPayには戦略的な意図があって……。
「当たり!」
スマートフォンの画面に表示されたスクラッチくじを指でこすると、即座にポイント獲得の通知が。買い物の余韻が冷めないうちに、次の買い物への期待が膨らむ――。
これはクレジットカード業界に新たな風を吹き込む、PayPayカードのキャンペーンだ。
従来のクレカキャンペーンといえば、数カ月後の明細で還元額を確認するのが常だった。しかし、一部のカード会社では、この常識を覆す取り組みが始まっている。
「決済と同時にくじが引けるのは、非常に大きな意味があります」
PayPayカード 執行役員 マーケティング本部長の大島薫氏は、リアルタイム性の重要性をこう強調する。同社が展開する「PayPayカードスクラッチくじ」は、業界に先駆けてDXを推進した結果生まれた、画期的なキャンペーンといえるだろう。
なぜ、PayPayカードはキャンペーンのDXに積極的に取り組むのか。その背景にはリアルタイム性がもたらす効果と、PayPayが意外にもプラスチックカードを推進する意図も関係していた。
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