吉野家の「ダチョウ丼」反響は? 第4の肉で探る“勝ち筋”を聞いた:茨城県の牧場で飼育(3/5 ページ)
吉野家HDがダチョウ事業への本格参入を発表した。茨城県の牧場で飼育したダチョウを使って、吉野家で「オーストリッチ丼〜スープ添え〜」を販売したほか、ダチョウのオイルを使った化粧品も展開している。どんな勝ち筋を描いているのか。
ダチョウ肉はクサみがなく栄養価が高い
吉野家は8月28日から、スピーディアでとれたダチョウのモモ肉とヒレ肉をローストビーフ風に仕立てた丼にダチョウのガラスープを添えた「オーストリッチ丼〜スープ添え〜」(1683円)を全国の約400店舗で発売した。限定約6万食を発売したところ、1店舗1日当たり平均10〜20食が売れ、比較的早い段階で終了したそうだ。
「メニューの開発では10種類以上を検討したのですが、ダイレクトに素材のおいしさを味わえるローストビーフ風を選択しました。ダチョウ肉を食べたことがない方が多いので、カレーなどの複雑な味わいではなくストレートに旨味を感じていただこうと考えました」(広報担当者)
気になるダチョウ肉の味についてSNS上の反応を見ると、賛否両論あるものの高評価が目立つ。具体的には「鴨肉に近い」「クセがなくおいしい」「やわらかくてジューシーな食感」といった声が見られた。一方、「クサみが苦手」という感想もいくつかあった。
「お客さまからの反響では、『鶏肉なのに見た目が赤いことに驚いた』という外観に関する声と『味にクセがない』という感想を多くいただきました」(広報担当者)
「ダチョウの肉は処理後、すぐに冷凍しています。店舗の担当者も肉の状態を慎重に管理するなどして高い品質を保っています」(辻氏)
1683円という価格は「かなり努力して設定した」というが、消費者から「高い」という声が多かった。これは吉野家HDでも把握しており、「今後の関連商品の価格は検討したい」との回答だった。
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