連載
海外ゲーム『ゴースト・オブ・ツシマ』はなぜ、“史実と違っても”受け入れられたのか?:エンタメ×ビジネスを科学する(1/5 ページ)
歴史をテーマとしたゲームに付いて回るのが「史実との整合性」であり、しばしば議論の的となっている。
歴史というテーマは、グローバルゲーム市場において大きな存在感を放っている。そして歴史をテーマとしたゲームに付いて回るのが「史実との整合性」だ。
特に、日本の歴史を題材としたゲームでは、その描写の正確性について日本国内を中心に白熱した論争が巻き起こっている。
コンテンツに歴史の要素を取り入れる時、その国の人や文化に配慮すべきだという意見は理解できる。しかしそもそも娯楽であるゲームに、史実を正確に描写することについてどこまで求めるべきだろうか?
この題材について、近年の代表的な成功例である『Ghost of Tsushima』(ゴースト・オブ・ツシマ)を中心に考察してみたい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
模倣品か、世紀の傑作か――「パルワールド」が熱狂を生むワケ
爆発的人気と議論の渦中にあるゲーム「パルワールド」。そもそもどんなゲームであり、なぜここまで話題になっているのか。
ゲームの海外展開で「文化や思想」どこまで配慮すべき? 法的にOKでも……
時にはファンから「余計なお世話」と迷惑がられてしまう、ゲームにおけるローカライズ。ゲーム開発会社はどう向き合うべきか。後編。
「アーマード・コア」10年ぶり新作が爆売れ “マニア向け”ゲームだったのに、なぜ?
フロムソフトウェアの「アーマード・コア」新作が好調だ。発売前からSNSで大いに話題となり、発売後初動の盛り上がりもすさまじい。なぜ、ここまでの盛り上がりを見せているのか。
『原神』爆発的ヒットの要因は、「無課金勢」を見捨てない設計にある
スマホゲームに触れたことがあれば、まず知らない人はいないであろう中国発のゲーム『原神』。ここまで巨大なゲームコンテンツとなった要因を分析する。後編。
ディズニーは「中高年向け」に舵を切る? 日本での勝ち筋は
「若者のディズニー離れ」という言葉が世を駆け巡り、ディズニーが若年層からの支持を失ったとする論調が広まった。しかしそれは真実だろうか。
