調査リポート
【11月から施行】フリーランス新法 経営者はどう見ている?:役員405人に聞いた(2/2 ページ)
11月からフリーランス新法が施行される。フリーランスと取引経験のある経営者・役員405人を対象に実施した意識調査をみると、新法の内容をポジティブに捉えている企業が多いようだ。
経営者が不安を感じる理由「契約時のやり取り」
不安を感じる理由として最も多かったのは「契約時のやり取り」(58.6%)、「給与に関する業務の煩雑化」(45.9%)、「業務体制の変更」(33.8%)が続いた。フリーランス新法は取引の適正化を目指す一方で、企業にとっては多くの準備が必要となるため、フリーランスの受け入れに消極的になる企業が出てくることも懸念される。
新法の施行に向けて「準備している」と回答した企業は、37.0%だった。準備をしている企業は、契約書フォーマットの作成や新法に合わせた体制変更を進めている。
調査は8月30日〜9月2日にインターネットで実施した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
フリーランス新法、7割が「知らない」 トラブルの内容1位は?
フリーランスのITエンジニアのうち、約6割が取引先とのトラブル経験がある。それにもかかわらず、フリーランス新法を知らない人は約7割に上る──そんな実態が、ITフリーランスのエージェント事業を展開するPE-BANK(東京都港区)の調査で明らかになった。
「ITの多重下請け構造は最悪」 エンジニアの“報酬中抜き”が許せないと考えた理由
PE-BANKは日本でフリーランスの働き方が一般的ではない時代から、ITフリーランスエンジニアの働き方を支援するエージェント事業に取り組んできた。今回、所属するエンジニアのキャリア自律を支援する福利厚生サービス「Pe-BANKカレッジ」の提供を始めた。その理由を社長に聞いた。
「IT多重下請け」が生まれた背景 フリーランスを守る、共同受注の強みとは?
フリーランスのITエンジニアと企業をつなぐエージェント事業を手掛ける1989年創業のPE-BANK(東京・港)の髙田幹也社長に、多重下請け構造が発生した背景や生成AIとエンジニアの関係について聞いた。
IT業界の「多重下請け地獄」が横行し続ける真の理由
IT業界の多重下請け構造にはさまざまな問題があるとして、構造改革に取り組んでいるのが情報戦略テクノロジーだ。ソフトウェアの開発において、1次請けから3次請けまでのビジネスを経験してキャリアを築いてきた高井淳社長に日本のIT業界の課題と、同社が取り組む改革について前後編の2回にわたって聞いた。前編ではソフトウェア業界やシステム開発の問題点について聞いた。
IT業界の「多重下請け問題」を変える真の方法とは? 1次請けから3次請けまで経験した社長が提唱する「0次請け」
IT業界で常態化している多重下請けが、日本のソフトウェア開発を米国や中国よりも遅れさせ、かつ、優秀なエンジニアが育たない状況を作り出している――。こんな危機感を持って、業界の構造改革に向けて取り組んでいるのが、東京都渋谷区に本社がある情報戦略テクノロジー。高井社長はIT業界で1次請けから3次請けまで経験している。その経験から、業界の構造改革のためには、企業の事業部門と直接ビジネスをする「0次請け」と、エンジニアのスキルシートの統一化が必要だと訴えている。
7pay問題に潜む病巣――日本のIT業界で是正されない「多重下請け構造」
7pay問題は必ずまた起きる――。日本のIT業界の根本的課題である「多重下請け構造」という病巣に迫った。
ひろゆきが斬る「ここがマズいよ働き方改革!」――「年収2000万円以下の会社員」が目指すべきこと
平成のネット史の最重要人物「ひろゆき」への独占インタビュー。ひろゆきの仕事観・仕事哲学を3回に分けて余すことなくお届けする。中編のテーマは「働き方」――。
トヨタ自動車がソフトウェアエンジニアの採用を強化する理由 キャリア採用増やし、働き方や風土を変えていく
トヨタ自動車がソフトウェアエンジニアの採用を強化している。キャリア採用に注力して、今後1年間で現在の数百人規模から倍に近いレベルにまで増員する計画だ。狙いをトヨタの人事部に聞いた。


