社員からの悩み相談が「負担」 63%の管理職が回答、何が重荷になっている?
管理職の63.0%が、社員からの悩み相談を「負担」に感じていることが分かった。具体的にはどのような負担があるのか?
オンラインカウンセリングサービスを提供するポルムス(仙台市)が実施した管理職の負担に関する調査から、管理職が時間を割いている業務や部下とのコミュニケーションの課題が見えてきた。
調査から、8割の管理職が「苦手だと感じる業務がある」と回答しており、1位は「部下とのコミュニケーション」(29.8%)だった。以降、「部下のマネジメント」(28.3%)、「上司や経営層とのやりとり」(24.9%)と続いた。部下との関係構築に苦戦している管理職が多いことが読み取れる。
そのような背景もあってか、社員からの悩み相談を負担に感じている管理職も少なくない。調査では、63.0%の管理職が「社員からの悩み相談を負担に感じる」(「とても負担を感じる」「やや負担を感じる」の合算)と回答した。
社員からの相談において、どのような点に負担を感じているのか?
社員からの相談 何が負担になっている?
社員からの悩み相談を負担に感じている管理職を対象に、負担の要因を尋ねた。最も多かった意見は、44.4%で「適切なアドバイスをすること」だった。次いで「部下の感情を受け止めること」(32.8%)、「プライバシーを守りつつ問題を解決すること」(32.1%)となった。
悩み相談は正解のないことも多く、どんなアドバイスをすればいいのか悩む管理職も少なくないようだ。向き合うことは精神的なプレッシャーが伴うため、対応の難しさがうかがえる結果となった。
一度の相談に割いている時間として最も多かったのは「15〜30分未満」(44.4%)だった。2位は「30〜45分未満」(23.8%)、3位は「15分未満」(15.8%)という結果に。約7割が30分程度の時間を割り当ててることが判明した。
一度の相談時間はそこまで長くないようだが、日々の業務の中で突発的に時間を取る上では負担となるケースもあるかもしれない。少数ではあるが、「1時間以上」(3.7%)、「ほとんど時間を割いていない・別部署に任せている」(3.2%)という回答も挙げられた。
調査は、従業員数500人以下の企業に勤める管理職を対象にインターネットで実施した。期間は9月19〜20日、有効回答数は1015人。
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