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飲みづらい「ゆっくりビアグラス」を通年販売 ヤッホーが適正飲酒を訴求
クラフトビールを製造販売するヤッホーブルーイングは、飲みづらいグラス「ゆっくりビアグラス」を増産すると発表した。
クラフトビールを製造販売するヤッホーブルーイング(長野県御代田町)は、飲みづらいグラス「ゆっくりビアグラス」を増産すると発表した。公式Webサイトで11月8日から販売し、価格は1万2980円。飲み会の頻度が高くなる12月の忘年会シーズンに向けて、適正飲酒を促す商品として訴求する。
「ゆっくりビアグラス」は職人が一つずつ火吹き・手びねりでつくっており、生産個数を限定していた。7月には10個の抽選販売に対し、応募が2750件と反響が大きかったほか、飲食店からの取り扱い希望の声も多く寄せられた。同社は製作方法や素材を変更することで、形や飲みづらさはそのままに、量産することに成功した。素材を変更したことで、初回のモノよりも薄く、軽くなったという。
同社が実施した調査によると、忘年会シーズンである12月は他の月と比べて飲み会の頻度が高いことが分かった。この結果を受け、12月に「ゆっくりビアグラス」を通じて、お酒をゆっくり飲むことを提案していくという。
通年販売では「ゆっくりビアグラス」1個とよなよなエール1缶、専用クロスを同梱する。初回生産分の完売後は、入荷のめどが立ち次第、販売を再開する。また「ゆっくりビアグラスで適正飲酒を楽しく広げたい」に共感する全国の飲食店50店舗に、グラス2個を無料で提供する。
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