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「四十八漁場」リピーターが4倍に “友だち”が増えるモバイルオーダーは飲食店を変えた背景にDXあり(3/5 ページ)

飲食店でタブレット端末などを使ったオーダーが広がりつつある。居酒屋「四十八漁場」は、とあるシステムを使ったところ、再来店率が4倍に。どういった仕組みなのかというと……。

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スタッフへの「投げ銭」もできる

 競合との差別化になっているモバイルオーダーの機能は他にもある。海外のチップ文化に類似した「推しエール」だ。各スタッフへのお礼として、顧客が100円〜の投げ銭とメッセージを送ることができる。


スタッフへのお礼に「投げ銭」ができる機能も

 推しエールを採用する店舗は徐々に増えており、全利用店舗の投げ銭総額が100万円を超える月もある。年間の投げ銭総額を表彰する「推しエールアワード2023」では、合計200回、総額10万円の推しエールを獲得した焼肉店のアルバイト店員が個人部門の1位になった。

 「日本でチップ文化は根付いていませんが、顧客と店員のコミュニケーションを活性化できますし、従業員のスキルアップにもつながるだろうと。エールの回数を目標とする従業員も出てきて、お互いに切磋琢磨するような環境を築きやすいと思います」


投げ銭で得た売り上げは、大半の企業が該当従業員に還元しているようだ

 推しエールを復興支援で利用しているところもある。2021年12月からダイニーのモバイルオーダーを導入している四十八漁場だ。例えば、石川県能登半島で地震が起きた際は、石川県で生産している日本酒を推しエールの対象とした。注文が入ったら投げ銭分の金額を能登半島に寄付するというもので、そこそこの金額が集まったそうだ。

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