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「四十八漁場」リピーターが4倍に “友だち”が増えるモバイルオーダーは飲食店を変えた背景にDXあり(2/5 ページ)

飲食店でタブレット端末などを使ったオーダーが広がりつつある。居酒屋「四十八漁場」は、とあるシステムを使ったところ、再来店率が4倍に。どういった仕組みなのかというと……。

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注文を受けるだけで売り上げを上げる仕組み

 ダイニーが提供するPOSレジ一体型のモバイルオーダーは、QRコードを読み込み、飲食店の公式LINEアカウントの友だち登録を経て注文するスタイル。同じような仕組みは他社でも提供しているが、細かい部分に使いやすさへのこだわりがあるという。


「おかわりタブ」(左)ですぐにおかわりができたり、画面上に注文済のマークが出たりする(ダイニー提供、以下同)

 例えば、一度注文したドリンクをすぐに探せる「おかわりタブ」があったり、複数人が同時操作した際に誤注文を防ぐ「注文内容のリアルタイム同期」を搭載していたり、一度注文したメニューに「注文済」のマークが付いていたりする。


POSレジとの一体型で利便性が高まる

 POSレジシステムとのセット販売で商品名や価格などの登録情報がモバイルオーダーに自動連携されるため、モバイルオーダーシステムで同様の情報を登録し直す手間がなくなって誤りが減るのもメリットだ。ただ、こうした利便性は他社も同様に追求している。山田氏が「国内でダイニーしか実現していない」と話すのは、注文時に自動取得した顧客情報を生かしたマーケティング施策である。


モバイルオーダーから「会員情報」を取得、接客時に閲覧できる

 「ダイニーのモバイルオーダーを使うと、注文時に自動でLINEの友だちに登録され、LINEから取得した個人情報と来店履歴が自動で顧客リストにたまります。そのため、お客さまが再来店した際に、その方の名前、前回来店日、累計来店回数、前回の注文内容まで把握したうえで接客ができるんです。

 さらに当社の顧客管理システムを連携すれば、モバイルオーダーで獲得したLINEの友だちに対して、『顧客属性』『来店履歴』『注文内容』に基づいたメッセージを自動配信できます。これにより、リピーターにつなげられる確率が高まります」

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