調査リポート
退職につながった「入社後ギャップ」 2位「職場の雰囲気」を超えた1位とは?(2/2 ページ)
入社前後で感じた「ギャップ」が原因で退職した経験がある人は6割ーー。そのような結果が、エン・ジャパンによる調査で明らかになった。退職の原因につながるギャップとは。
ギャップが原因で退職「6割」
ギャップが原因で仕事を辞めたことが「ある」という人は61%だった。退職の原因となった一番のギャップで最も多い回答は「仕事内容」となり28%だった。以降は「職場の雰囲気」(25%)、「残業時間」(7%)となった。
回答した人からは「営業の仕事はないと聞いていたが、入社したら結局営業もやることになった」(40代男性)、「優しい雰囲気の職場をイメージしていたが、常に従業員の余裕がなく、ピリピリした空気感が漂っていた」(20代女性)といった回答が寄せられた。
ギャップが原因で退職した際の入社から退職までの期間については、「1カ月以内」が最多で29%。「2〜3カ月以内」(25%)、「4〜6カ月以内」(17%)と続き、半年以内の退職は合わせて71%に上る結果となった。
退職原因別で見ると、就業期間が半年以内の退職者は「仕事内容」を理由に挙げる人が多い傾向が見られた。一方「残業時間」「仕事量」を退職理由に挙げる人は、就業期間が「2年目」以降の退職者に多いことが分かった。
ギャップのない就業をするために有効だと思うことは「良い面だけでなく悪い面も教えてくれる会社を選ぶ」がトップとなり65%。「疑問・不安な点は入社前に必ず確認する」(61%)、「仕事内容や働き方の希望を企業や派遣会社に伝える」(40%)と続いた。
調査は10月1〜31日にインターネットで実施。「エン派遣」を利用するユーザー1815人から回答を得た。
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