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1億円売れた“宇宙服素材”布団 商品開発でやった3つのこと:テストマーケティングから見るプロダクトの近未来(1/3 ページ)
makuakeで反響を呼んだ“宇宙素材”掛け布団。どのようなニーズを狙った?
「テストマーケティングから見るプロダクトの近未来
企業の新商品・サービスの挑戦を支援するプラットフォーム、Makuake。ここでは日夜、新たなコンセプトを持った商品が企画され、ユーザーの厳しい目にさらされている。多くの支持を集めた商品にはどのような特徴があるのか。本連載では既に終了したプロジェクトを振り返り、成功の要因からプロダクト開発の近未来を探る。
冬の到来とともに、私たちの生活に「寒さ」という切実な課題が立ちはだかっています。この時期ならではの市場動向や消費者ニーズの変化に、経営者やマーケティング、商品開発担当の注目が集まっているのではないでしょうか。
今回は、「寒さ」や「睡眠」という身近な課題に革新をもたらした事例をご紹介しながら、ヒット商品の背景にある考え方をひもといていきます。
寒い冬の夜は、羽毛布団に毛布を重ねて寝るのが一般的です。しかし、分厚い寝具は収納スペースを圧迫し、重いと寝苦しさの原因にもなります。この「かさばる」「重い」という課題に挑んだのが、繊維商社モリリン(愛知県一宮市)の掛け布団です。
この商品は、宇宙服にも使われる断熱素材「エアロゲル」を採用し、たった3センチの薄さで高い保温力を実現しています。「羽毛布団+毛布+カバー」以上の暖かさを1枚で提供し、自宅で洗濯できる手軽さも備え、省スペースを好む現代のライフスタイルに適応しています。発売初年度から反響を呼び、Makuakeでは過去3年連続で売り上げ1億円を超えました。
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