インタビュー
360度くるくる回せる「焼き鳥器」が人気 開発のきっかけは、行きつけ店の閉店:「串パ」文化を食卓に(2/3 ページ)
ガードナーが開発した、煙が出ない串焼き器「YAKITORiLL(ヤキトリル)」が「Makuake」で話題となっている。開発のきっかけや狙いを、開発者の椿拓巳さんに聞いた。
約3年かけてついに発売
開発期間は約3年で、同社の他商品と比較して長い時間を要した。どのような苦労があったのだろうか。
同社にとって、ヤキトリルは初めての家電商品だった。ということもあって、まずは家電について調査するところから始めた。現在の形になるまで、ヒーター管の選定から火力調整まで、トライアンドエラーにかなりの時間をかけたという。
こだわったポイントは、焼き時間を極力短縮すること。また、片付けのしやすさを意識したり、よりおいしく食べられるために独自のスパイスまで開発したり。やりたいことを妥協せずに全て盛り込んだ。
焼き鳥は1本焼くのに20〜30分かかると、複数人で使う場合には待ち時間が長くなってしまう。一度に12本焼ける横長タイプも検討したが、スペースの関係で却下した。
最終的に、スーパーでも購入できるような一般的な焼き鳥サイズなら1本10分以内で1度に6本焼けるところまで完成。火力は10段階あるが、基本的に焼き鳥は最大火力で焼き、パンなど焼けやすいものを入れるときは弱めるなど調節が必要だ。
気楽に使ってもらえるよう、片付けのしやすさにもこだわった。油受けのトレーを着脱式とし、使用後はすぐに洗えるようにした。「モニター調査でも、手軽に片付けられると高評価だった」
オリジナルの「ヤキトリルスパイス」は、何十種類ものスパイスをグラム単位で調合しながら「鶏肉に特化した」ものを独自開発した。
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