社内イベント幹事、20代の7割が未経験 うち4割は「今後経験したくない」
ジェイックは、20代の正社員を対象に「社内イベントの幹事経験」に関する調査を実施した。社内イベントで幹事を経験したことがあるか、または今経験しているかについて、「いいえ」と答えた人が7割以上だった。
企業向けの教育研修事業を展開するジェイック(東京都千代田区)は、20代の正社員を対象に「社内イベントの幹事経験」に関する調査を実施した。社内イベントで幹事(リーダーなど)を経験したことがあるか、または今経験しているかについて、7割以上が経験がないことが分かった。
内訳は、「いいえ」(幹事を経験したことがない)と答えた人が71.1%、「はい」(幹事を経験したことがある、現在している)と答えた人が28.9%だった。
幹事を経験したいか
今までに幹事経験がない人に、今後社内イベントの幹事や運営スタッフを経験したいかについて聞いた。最多は「いいえ」と答えた人で44.2%、「分からない」が36.0%、「はい」が19.8%となった。「いいえ」と「分からない」の合計は80.2%と、多くの人が幹事やリーダー経験に対し意欲的ではない傾向が見受けられた。
「いいえ」と答えた人からは「イベントにあまり参加したいと思わないから」「仕事以外に幹事の仕事をしないといけないとなると負担になるから」「仕事以外の場面で他の方と関わり、時間を使うのが面倒くさいから」などの声が聞かれた。
幹事はプラスの経験になったか
幹事経験がある人は、その経験はプラスになったのか。「プラスになった」と答えた人が71.4%、「プラスにならなかった」と答えた人は0%、「どちらともいえない」が28.6%となった。
プラスなった理由は何か。最も多かったのは「上司・先輩と仲良くなれた」が56.0%、「社内の雰囲気や文化が理解できた」が48.0%、「同期や他部署との関係が深まった」「イベント運営スキルが向上した」が共に40.0%、「会社や職場に貢献できた実感があった」が36.0%だった。
ジェイックの東宮美樹執行役員は「幹事の役割を若手社員に担ってもらう場合は、通常業務と合わせて本人の負担が増えないようにすること、また『恒例行事』や『若手の仕事』として押し付けるのではなく、その背景や目的を丁寧に説明し、理解してもらうことが大切だ」とコメントしている。
調査は、同社の就職支援サービスを利用して就職・入社した20代の正社員を対象にインターネットで行った。調査期間は2024年12月1〜8日、有効回答数は121人。
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