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「お前はどうしたい?」しか言わない上司の自己満足 「考えさせる風」コミュニケーションが招く悲劇:「キレイごとナシ」のマネジメント論(1/6 ページ)
この認識のズレが、若手社員の成長を阻害する要因にもなっている。
「キレイごとナシ」のマネジメント論
常に目標を達成させる「常勝集団」をつくるために、キラキラしたビジネスtipsは必要ない。組織マネジメントを専門とする横山信弘氏が、本質的なマネジメント論を「キレイごとナシ」で解説する。
「お前はどうしたい?」という問いかけが、職場で頻繁に聞かれるようになった。リクルートの企業カルチャーが発祥とされるこの言葉は、部下の成長を促す効果的なフレーズとして広く認知されている。しかし実際には、上司の自己満足で終わってしまうケースが多い。
なぜなら部下は明確な答えを求めているのに、上司は思考を深めるための問いかけのつもりだからだ。この認識のズレが、若手社員の成長を阻害する要因にもなっている。
今回は「お前はどうしたい?」という言葉の真の意図と、その落とし穴について解説する。若手の育成に携わるマネジャーはもちろん、部下の成長に悩む上司にとっても参考になる内容だ。ぜひ最後まで読んでもらいたい。
著者プロフィール・横山信弘(よこやまのぶひろ)
企業の現場に入り、営業目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の考案者として知られる。15年間で3000回以上のセミナーや書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。現在YouTubeチャンネル「予材管理大学」が人気を博し、経営者、営業マネジャーが視聴する。『絶対達成バイブル』など「絶対達成」シリーズの著者であり、多くはアジアを中心に翻訳版が発売されている。
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