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三省堂が大真面目に作った「辞書LINEスタンプ」好調 「辞書なので、ネタは尽きない」(2/3 ページ)
「ウザいけどなんか好き」「控えめに言って良すぎ」とSNSで話題を集めた、三省堂のLINEスタンプ。2023年2月のリリースから、現在は8種類のLINEスタンプを展開している。LINEスタンプ誕生の経緯や今後の展望について、三省堂 営業企画課の保科潤氏に話を聞いた。
言葉を選ぶ作業はかなり苦労
現在は、「三省堂辞書スタンプ」に加え、「三省堂国語辞典から消えたことば辞典」「三省堂辞書スタンプ【お気遣い編】」「三省堂辞書スタンプ【煽ってごめん編】」「オタク用語辞典 大限界【文字編】」「オタク用語辞典 大限界【イラスト編】」「三省堂辞書スタンプ【つながる言葉編】」「三省堂辞書スタンプ【SNS募集編】」という8種類のLINEスタンプを展開している。
保科氏によると、三省堂のLINEスタンプは1テーマ40語と決まっているそうだ。LINEスタンプのテーマはある程度ストックしており、一定の語数が集まればリリースに向けた作業を始めるのだという。
言葉は全て辞書から引用するため、テーマが決まっても関連する言葉は膨大にある。そのため、40語に絞り込む作業は毎回かなり苦労しているという。「チーム内で考えうる使用シーンを具体的に挙げ、『こういう場面でこんな使い方ができるのではないか』『いや、それは飛躍しすぎでは?』『いやいや、この言葉は譲れない』などと大真面目に議論しています」(保科氏)
また、語釈に特定の人名やネガティブな言葉が入っているものは、LINEへの申請時に弾かれてしまうそうだ。保科氏は「語釈を都合よく改変することはできないため、どんなに魅力的な見出し語でも泣く泣く候補から外すこともあります」と話す。
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