コラム
NVIDIA一強時代は終焉? 中国「DeepSeek」の低コストAIで米国市場大荒れの予感(2/2 ページ)
中国の人工知能スタートアップ、DeepSeekが話題を集めている。同社が低コスト生成AIモデルを発表したところ、1月27日、AI半導体大手NVIDIAの株価は下落した。DeepSeekの存在が、これまで確固たる地位を築いてきた米国の市場を揺るがすかもしれない。
DeepSeekショックで、大勢の敗者が出るかもしれない
実際、技術革新が加速するにつれ、S&P500種上場企業の平均寿命は縮まっている。マッキンゼーの調査によると、1958年のS&P500企業の平均寿命は61年だったが、2023年には18年以下にまで短縮されている。
破壊的技術は常に米国経済と市場を牽引してきた。Bank of Americaのアナリストは、「破壊は常に勝利をもたらす」と指摘する。
DeepSeekの突然の出現が本当に破壊的であると証明された場合、勝者と敗者が明確になるだろう。しかし、1月27日の市場の揺れが何らかの指針になるとすれば、かなりの数の敗者が、それも大きな敗者が出るかもしれない。
※ここで述べられている意見は、ロイターのコラムニストである筆者のものである
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