紙の名刺交換、何が不満? 営業社員と経営者計1000人に聞いた「デジタル名刺」への期待
みなさんは最近、名刺交換をしただろうか? さまざまな分野のデジタル化が進む中、今後紙の名刺を使う機会がなくなるかもしれない。
みなさんは最近、名刺交換をしただろうか? さまざまな分野のデジタル化が進む中、今後紙の名刺を使う機会がなくなるかもしれない。
デジタル名刺サービスを手掛ける研美社が実施した調査では、ビジネスパーソンが“当たり前”に身につけるべきビジネスマナーとして根付いている紙の名刺交換に対して、不満の声が集まったという。詳しく見ていこう。
紙の名刺交換 何が不満?
紙の名刺の不便さや不満では、「管理の煩雑さ」(51.1%)が最多の回答となった。次いで「展示会や商談時などの外出時に名刺を切らしたことがある」(30.9%)、「情報の変更や配属先が変わると刷りなおさなければいけない」(28.0%)という結果に。管理の煩雑さを指摘する声が約半数に上り、多くの人が名刺の整理や保管、検索の手間に不満を抱えていることが分かった。
紙の名刺の月の消費量を聞くと「10〜30枚未満」(42.5%)が最多に。「10枚未満」(29.9%)、「30〜60枚未満」(18.7%)と続いた。
紙の名刺を使い続ける理由の1位は「慣れていて使いやすい」(63.5%)だった。以降は「紙の名刺の運用で特に問題を感じていない」(33.9%)、「名刺のデザインや質感がブランドイメージに重要」(27.9%)と続いた。
営業社員、経営者それぞれにおけるデジタル名刺の知名度を調査した。営業社員では「聞いたことはあるが、詳しく知らない」(45.5%)、「知っていて、利用を検討したことがある」(20.0%)、「知っていて、利用したことがある」(13.5%)という結果に。
経営者も同様に、「聞いたことはあるが、詳しく知らない」(43.3%)が最多に。「聞いたこともない」とした人はそれぞれ2割程度だった。
デジタル名刺の導入が提案された場合、約5割(積極的に賛成する:16.9%、条件つきで賛成する:32.2%の合計)が賛成すると回答。デジタル名刺の導入に反対する人は少なかった。
デジタル名刺に期待する機能を聞くと、営業社員からは「名刺の記載内容の更新がすぐにできる」(61.1%)、「カスタマイズ性が高い」(26.9%)という声が多く上がった。
経営者も最多回答は「名刺の記載内容の更新がすぐにできる」(52.7%)だった。2位は「イベント案内を気軽にできる」(24.2%)という結果に。
調査は2024年12月26日〜2025年1月6日、インターネットで実施した。調査対象は紙の名刺を使用する営業社員と経営者と回答したモニター1026人。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
Sansanが「名刺のない世界」を目指すワケ 脱・紙に向けた新サービス発表
Sansanがスマホをかざすだけで名刺交換ができる「タッチ名刺交換機能」を発表。名刺交換がスマホで完結するということは、紙の名刺が必要なくなるということ?
日本人はなぜこれほどまでに「学ばない」のか 背景にある7つのバイアス
学びの習慣があまりにも低い日本の就業者の心理をより詳細に分析すると、学びから遠ざかる「ラーニング・バイアス(偏った意識)」が7つ明らかになった。日本人はなぜこれほどまでに「学ばない」のか。
「プログラミング言語」は今後不要になるのか ソフトウェア開発者の業務、半分はAIで自動化可能に
言語生成AIが持つプログラミングコードの生成能力は驚異的なものです。ソフトウェア開発における生成AIの導入は、3つの形態に分けられます。
「管理職になりたくない」 優秀な社員が昇進を拒むワケ
昨今は「出世しなくてもよい」と考えるビジネスパーソンが増えている。若年層に管理職を打診しても断られるケースが見受けられ、企業によっては後任者を据えるのに苦労することも。なぜ、優秀な社員は昇進を拒むのか……。
「管理職辞退」は悪いこと? 断る際に重要な2つのポイント
昨今「管理職になりたくない」「管理職にならない方がお得だ」――という意見が多く挙がっている。管理職にならず、現状のポジションを維持したいと考えているビジネスパーソンが増えているが、管理職登用を「辞退」するのは悪いことなのだろうか……?
「ホワイトすぎて」退職って本当? 変化する若者の仕事観
「ホワイト離職」現象が、メディアで取り沙汰されている。いやいや、「ホワイトすぎて」退職って本当? 変化する若者の仕事観を考える。
時短勤務や週休3日が「働く母」を苦しめるワケ 働き方改革の隠れた代償
男性育休の促進、時短勤務やテレワーク、フレックスタイム制といった従来の制度をより使いやすくする動きが進んでいる。子育てをしながら働き続けるためのオプションが増えるのは良いことだ。しかし一方で、「これだけの制度があるんだもの、仕事も子育ても頑張れるでしょ?」という圧力に、ますますしんどくなる女性が増えてしまう可能性も。




