満足度の高い「ハウスメーカー 注文住宅」ランキング 「住友林業」「ヘーベルハウス」を超えた1位とは?
満足度の高い「ハウスメーカー 注文住宅」とは。oricon ME(東京都港区)が調査を実施した。
ITmedia デジタル戦略EXPO 2025冬
ビジネスパーソンが“今”知りたいデジタル戦略の最前線を探求します。デジタル経営戦略やAI活用、業務効率化など、多岐にわたるビジネス課題を解決。
市場環境が日々変化する中で、顧客満足度を指標の一つとして重視する企業が増えている。新規顧客を獲得することはもちろん、既存顧客のロイヤリティを高めることも重要だという認識が広がっている。
そんな中、oricon ME(東京都港区)が満足度の高い「ハウスメーカー 注文住宅」を調査した。顧客に選ばれたブランドは、どのような項目を評価されているのか。詳しく見ていこう。
満足度の高い「ハウスメーカー 注文住宅」 TOP3は?
「スウェーデンハウス」が81.0点を獲得し、11年連続で満足度総合1位となった。「スウェーデンハウス」は、5年連続でランクイン企業唯一の80点台を記録し、特に高い満足度を獲得し続けている。
評価項目別では「モデルハウス」「営業担当者の対応」「価格の納得感」「住居の性能」「保証内容」など全13項目全てで1位に。全評価項目での1位は、5年連続となった。中でも、断熱性や気密性の高さ、耐震性・免震性などを評価した「住居の性能」は86.3点と、全項目の中で最も高い得点となり、ランクイン企業平均との得点差が最も大きい項目となった。
部門では、地域別「首都圏」、年代別「40代」、工法別「木造住宅」、築年数別「2〜6年以内」「7〜10年以内」、価格帯別「3000万〜4000万円未満」で1位に。また、「木造住宅」部門では11年連続1位と継続して高い評価を獲得している。
利用者からは「住宅性能が高い。気密性がすごいので、冬は暖かく夏は涼しい」(30代男性)、「断熱性能が良く床暖房を付けなかったが、一年中裸足で過ごせる。パントリーに物干しを付けたので見えないところに洗濯物を干せて、またよく乾く」(60代以上女性)といった、断熱性や気密性の高さを評価する声が多く寄せられた。
「住友林業」が78.7点を獲得し、総合2位にランクイン。13項目中12項目で前回より満足度得点が上昇した他、部門の地域別「東北」「北関東」「東海」「中国・四国」「九州・沖縄」、主要都市別「東京都」「愛知県」「広島県」「福岡県」、年代別「20・30代」「50代」「60代以上」で1位となった。
同点で総合2位となった「ヘーベルハウス」(78.7点)は、部門の地域別「近畿」、主要都市別「千葉県」「神奈川県」「静岡県」、工法別「鉄骨造」、価格帯別「2000万〜3000万円未満」で1位に。「鉄骨造」部門では、10年連続1位と継続して高い評価を得ている。
4位は「積水ハウス」(78.5点)、5位は「一条工務店」(77.5点)が続いた。
調査は2024年9月26日〜10月15日、2023年11月2〜13日、2022年9月27日〜10月6日にインターネットで実施。過去12年以内に新築した戸建の注文住宅に在住であり、かつハウスメーカー、ビルダー、工務店の選定に関与した全国25〜84歳の男女1万7567人から回答を得た。
ITmedia デジタル戦略EXPO 2025冬
デジタル経営戦略やAI活用、業務効率化など、多岐にわたるビジネス課題を解決する「ITmedia デジタル戦略EXPO 2025冬」。ビジネスパーソンが“今”知りたいデジタル戦略の最前線を探求します。
【注目の基調講演】生成AIを社員約1.8万人が利用、平均3.3時間を削減――パーソルHDの“AI推進大作戦”、その舞台裏
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
高速PDCAで荷物返却も「爆速」 スカイマークの顧客満足度がANA、JALよりも高い納得の理由
ANAとJALに続き国内航空会社で3位のスカイマークだが、顧客満足度ランキングでは2社を上回り、1位を獲得している。特に利用者から評判なのが、受託手荷物の返却スピードだ。SNSでも「着いた瞬間に荷物を回収できた」「人より先に荷物が出てきている」といった声が多い。
「それ効果あるの?」と言わせない! 三田製麺マーケターの“社内を納得させる”施策効果の可視化術
「SNSのフォロワー数は増えているのに、売り上げへの貢献が見えない」「オンライン施策と店舗集客の関係性が分からない」――。多くの広報・マーケティング担当者が、一度は直撃したことがある課題だろう。そんな中、つけ麺チェーン「三田製麺所」を運営するエムピーキッチンホールディングスは、SNSやWebを活用した認知拡大から、コアファンの育成、そして売り上げ貢献までを可視化する独自のロジックを確立した。
数字に“とらわれる”マーケターの現代病 「普通のことを普通に考える」だけでいい
「顧客中心主義」と「数値主義」どちらを選ぶか──現代のマーケターは今、難しい2択に迫られている。筆者は、現在のマーケターは“数字にとらわれている”人が多いと思うのだ。
生成AIは、1日2500件の対応に追われるJR西「お客様センター」をどう変えた?
R西日本のお客様センターが、生成AI活用を強化している。このお客様センターを運営するJR西日本カスタマーリレーションズはこれまでも、東京大学松尾研究室発のAIベンチャーのELYZAと協業して生成AI起点で業務フローを見直し、オペレーターの業務効率化に取り組んできた。JR西日本のお客様センターでは、生成AI活用によって業務の効率化にとどまらず、VoC活用の可能性も広げているという。
「チューブが使いにくい」「パウチって何?」 エスビー食品、顧客の「声」を生かした商品改善のアイデアとは?
「クレーム対応に追われてしんどい」といったイメージが根強いお客さま相談窓口業務。エスビー食品では相談窓口におけるデータ活用に力を入れている。顧客の「声」を生かした商品改善のアイデアとは?
KDDIの「持続的なCX改善」、どう実現? FAQ刷新で年数万件の電話削減も
KDDIは2017年、点在していたWebサイトを統合し、より良い顧客体験を提供するためにauブランドの総合ポータルサイト「au.com」をスタートした。迅速な改善を継続して続けることで、さまざまなうれしい効果があったという。
「データ重視」でWeb流入3倍に アステラス製薬のMRが挑んだCX改革
優れたCXを実現すれば、顧客満足度を向上させるだけでなく、ブランドの差別化や優位性を確立させ、どんな状況でも「選ばれる」存在へとなることができる。アステラス製薬はコロナ禍でパーソナライズを中心にしたCX改革を進め、それまでバラバラだったデジタルチャネルと営業チャネルの連携を実現。メールからのWebサイト来訪率を約3倍まで伸ばしたほか、営業に渡すホットリードのインサイトの質、数を大きく向上させたという。
大量のデータでSuicaが超進化! 改札で「タッチ不要」が異次元のインパクトをもたらすワケ
ピッ!――駅の改札で、もうこの音を聞くことがなくなるかもしれない。東日本旅客鉄道(以下、JR東)は、Suicaの大幅なアップデートを予定している。このアップデートにより、Suicaをタッチしなくても改札を通り抜けられるようになるという。

