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「りくろーおじさんのチーズケーキ」が40歳の“おじさん”に 大阪名物の行列が絶えない理由(5/5 ページ)

大阪の人気土産のひとつに「焼きたてチーズケーキ」がある。「りくろーおじさんの店」の看板商品で、2024年に40周年を迎えた。人気の理由は……。

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「飽きないおいしさ」を追求し、価格以上の価値を届ける

 一方で、気になるのは原材料価格の高騰が与える影響だ。発売当時500円だった価格は、段階的な改定を経て、2月20日には1065円となる。生産者と直接商談を行い、流通コストを抑える工夫をしているものの、値上げは避けられなかった。

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価値の提供を心がける

 同社はブランド価値を下げないために、セールや値引きも行わない方針だ。「価格が上がっても購入いただけるよう、価値の提供を心がけている」(谷口さん)

 実際、投函されるハガキには「食べて1日がんばれる気力がわいた」「仲直りのきっかけになった」などの意見も多く寄せられており、単なるおいしさを超えた価値を見出す声に、お菓子の持つ力を実感するという。

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飽きないおいしさを追求(筆者撮影)

 2026年には、会社が創業70周年を迎える。「親から子へ、子から孫へと受け継がれる商品を提供したい。食べても飽きないおいしさをコンセプトに、誰もが親しめて、どこよりもおいしい味わいを追求していきたい」と谷口さんは語る。

 品質や製造にこだわり、お客の声に耳を傾け続ける。当たり前のことを当たり前に続ける姿勢こそが、焼きたてチーズケーキが愛され続ける理由なのかもしれない。

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