「就活のネクタイは何色？」青山商事の“接客AI” フレッシャーズ向けに導入したワケ（1/2 ページ）

洋服の青山は、公式LINEに寄せられた「スーツに関する悩み」にAIが回答する、「青山AIエージェント」の提供を開始した。青山商事に、狙いと導入の経緯を聞いた。

[三好一葉，ITmedia]

　青山商事は2月28日、「洋服の青山」のLINE公式アカウント上で、フレッシャーズ向けに「青山AIエージェント」のサービスを提供開始した。同サービスは、接客マニュアルや商品情報を学習したAIが、公式アカウントに寄せられた「スーツに関する悩み」に自動で回答するというもの。4月に向けて、新入学生・新社会人の来店がピークを迎える前に、店頭での案内に加え、接客サービスを拡充したい考えだ。

青山商事、「AIエージェント」をフレッシャーズ向けにリリース（出所：ニュースリリース、以下同）

就活ノウハウにも回答

　青山AIエージェントは、同社の公式LINEアカウントを友だちに追加することで利用できる。トーク画面から「青山AIエージェント」のバナーをタップし、キーボードから「入学式におすすめのスーツ」「レディーススーツの着回しコーディネート」といった質問を入力すると、AIが必要な情報を生成する。スーツの着こなしについての漠然とした悩みにも回答するほか、就職活動に関するノウハウにも対応する。

トーク画面から利用できる

質問例も用意している

　回答と合わせて、公式Webサイトのページへのリンクも適宜提示する。AIが常にLINE上のコメントを学習することで、さらに精度の高いアドバイスが期待できるという。

　実用化にあたっては、AIチャットボットを手掛けるZEALS（東京都目黒区）の接客AIエージェントを導入した。