「JALラウンジのカレー」、“家庭用”が累計100万食突破 人気の理由は?(1/2 ページ)
JALが2020年に発売した冷凍食品「JAL特製オリジナルビーフカレー」が売れている。なぜ、人気を集めているのか。
日本航空(以下、JAL)が2020年夏に発売した冷凍食品「JAL特製オリジナルビーフカレー」が売れている。同商品は、JALの国際線ラウンジ(羽田空港、成田国際空港)で提供しているカレーを、家庭向けに販売しているもの。2月28日の時点で、累計販売数は100万食を突破しているという。なぜ、人気を集めているのか。
「そのままの味」が好評
同商品の価格は5食セットで5400円、11食セットで1万800円(公式ECサイトの価格)。ECサイトのほか、空港内のショップでも販売している。
「JAL特製オリジナルビーフカレー」が、国際線ラウンジに登場したのは2007年のこと。現在の味の原型は2010年に完成している。「看板メニュー」の一つで、利用客の声を反映し、適宜スパイスの配合や投入量を見直すなど、味の改良を重ねているという。
家庭用は2020年8月に発売。コロナ禍で海外旅行ができなくなった時期にも、利用客から「ラウンジのカレーが食べたい」という声が多く寄せられていたことがきっかけだった。商品化にあたっては、JALの国際線ラウンジで提供している「そのままの味」で食べられることにこだわり、湯煎で食べられる冷凍仕様に。大きめの牛肉がゴロゴロ入った食べ応えが好評だという。
当初は製造しやすい1キロパックで販売していたが、「1食分の個包装が欲しい」という声を反映し、2023年2月に200グラムパックの販売を開始。広報担当者は「1キロパックよりも製造時間がかかりますが、ラウンジの変わらない味を楽しんでいただくため、管理を徹底して製造方法を確立しました」と話す。「1回で食べられる」という手軽さから、購入者もさらに増えたという。
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