セールスフォース、3種類のAIエージェント機能を日本で導入 マーケターの仕事はどう変わる?:施策の企画〜構築業務「8割」自動化(1/2 ページ)
セールスフォース・ジャパンは3月25日、マーケティング担当者向け自律型AIエージェント「Agentforce for Marketing」の日本市場での提供を開始した。
セールスフォース・ジャパンは3月25日、マーケティング担当者向け自律型AIエージェント「Agentforce for Marketing」の日本市場での提供を開始した。
新サービスは、キャンペーンの企画運営、パーソナライズ、広告管理という3種類の機能を用意。全てSalesforceのプラットフォーム上で展開し、特定のサービスを既に契約済の企業に、有料で提供する。
生成AIが爆発的に普及し、マーケターの間では「これからはAIエージェントの時代だ」なとど騒がれている。マーケター向けのAIエージェントとしては、アドビが約1週間前に米国で開催された「Adobe Summit 2025」で10種類のAIエージェントを発表し、話題を集めた。
参考:アドビが「10種類のAIエージェント」を発表 顧客体験はどう変わる?
セールスフォースのAIエージェントには、どんな特徴があるのか。マーケターの業務をどれだけ変えうるのだろうか。詳しく見ていこう。
【3つの機能を詳しく説明】セールスフォースのAIエージェント
Agentforce for Marketingですぐに利用可能な機能として、同社は以下3つのAIエージェントを発表した。
(1)Campaign Creation
マーケティング担当者が設定したキャンペーン目標とブランドガイドラインに基づき、キャンペーンの作成を支援する。ガイドライン作成、ターゲットオーディエンスの特定、セグメント作成、Emailやランディングページの初稿作成、Salesforce Flowでのカスタマージャーニー構築だけでなく、キャンペーンのパフォーマンスを継続的に分析し、KPIに基づいて最適化の提案まで可能だ。
3月25日開催のプレス向け説明会で共有されたデモ映像では、マーケターが一問一答の形式でAIエージェントとキャンペーンの企画から実行までを短時間で完了させる様子が共有された。例えばマーケターが「LTVの高い顧客に向けて、連携企業のサービスを紹介するプロモーションキャンペーンを作成したい」などと指示を出すと、AIエージェントは企画のコンセプトを適切に把握し、キーメッセージや概要文を作成。顧客に送付するメールの文章まで作ってくれる。
さらに、マーケターが自然言語(日常会話で使用する言語、言い回し)でターゲット層を指示すれば、AIエージェントが自動で適切なターゲットを抽出できるという。
Marketing Cloud Growth Edition、Marketing Cloud Advanced Edition上で利用可能で、価格は1つの会話につき240円からとする。
(2)Personalization Decisioning
データに基づき、特定の顧客が「今」必要とする、最適なコンテンツや製品、オファーを自動的に提供する。24時間365日、データにひも付くパーソナライズされたレコメンドを提供でき、顧客の購買体験を向上させられるという。
Salesforce Personalization上で利用可能で、価格は1つの会話につき240円から。
(3)Paid Media Optimization
広告、キャンペーンのパフォーマンスをリアルタイムで可視化。パフォーマンスの低い広告を自動的に特定し、一時停止するなど、最適化の提案をする。パフォーマンスの低い施策を一括で停止できて時短になる他、ROIの高い施策に注力できる。
Marketing Intelligence上で利用可能で、価格は1つの会話につき240円から。
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