ニュース
ポッカサッポロ「コーン茶」、前年比2倍の伸び 若い女性になぜ売れる?(3/3 ページ)
ポッカサッポロの「北海道コーン茶」が好調だ。同社の茶系飲料の中でも、主に20〜30代女性の支持を集めており、2024年の販売数量は前年比で約2倍に。なぜ売れているのか?
無糖茶飲料は多様化
健康志向の高まりから無糖茶の人気は拡大しており、メーカー各社はラインアップの拡充に取り組む。「甘い」商品が長く定番だった紅茶市場でも、2025年3月にはコカ・コーラシステムが「紅茶花伝 無糖 アールグレイアイスティー」を発売。キリンビバレッジも同月、リニューアルした「午後の紅茶 おいしい無糖」シリーズ3商品を発売した(ストレートティー、ミルクティー、レモンティーの3商品)。
コーン茶と同じくノンカフェインの「ルイボスティー」も台頭している。インテージの調査によると、ルイボスティーの市場規模は、2017年から2023年までの6年間で約14倍に成長。2023年にはサントリーが主力ブランド「GREEN DA・KA・RA」から「やさしいルイボス」を発売するなど、こちらも大手メーカーが力を注ぐカテゴリーだ。
高井氏は北海道コーン茶について、「現在は首都圏での販売が中心ですが、近畿・中部を第二・第三のエリアとして育成し、さらなる成長を目指していきたい」と意気込む。茶系飲料の多様化が進む中、コーン茶は新たなカテゴリーとしてどこまで浸透するか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
午後の紅茶「甘くない」商品を強化 ペットボトル紅茶=ジュースのイメージ、どう覆す?
キリンビバレッジは3月18日、リニューアルした「午後の紅茶 おいしい無糖」シリーズを発売した。昨今、健康意識の高まりなどから無糖の紅茶が人気を集めていることを受け、無糖の商品群を強化する。
紅茶花伝から“甘くない”新商品 ロイヤルミルクティーに次ぐ「第2の柱にしたい」
コカ・コーラシステムは3月10日、「紅茶花伝 無糖 アールグレイアイスティー」(希望小売価格180円)を発売した。昨今、健康意識の高まりなどから無糖の紅茶が人気を集めていることを受け、無糖アイスティーを本格展開する。
人気の“無糖”紅茶 アサヒは「国産茶葉」100%で午後ティーに対抗
アサヒ飲料は5月2日、リニューアルした「和紅茶 無糖ストレート」を発売した。同商品は鹿児島県産茶葉を100%使用。気分転換や一息つきたいリラックスシーンを想定し、改良を加えた。
大ヒットしたスポドリ「DAKARA」はなぜ麦茶に? 社内の反対を押し切った起死回生の一手とは
サントリー食品インターナショナルが発売したのが「ライフパートナーDAKARA」。人気商品に成長したダカラだったが、その後低迷。起死回生の一手として、スポーツドリンクらしからぬ転身を図った。


