“浦和VS.大宮”がカードゲームに 地域のライバル関係が観光資源になるか:プロダクトInsights
「浦和VS.大宮」のご当地対決をテーマにしたトレーディングカードゲーム「さいたま伝」が登場した。特徴は……。
プロダクトInsights
日々リリースされる新しい商品やサービスたち。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。
ゲーム制作集団のPANTSはアルシェ(さいたま市)などと協力し、トレーディングカードゲーム「さいたま伝」を企画し、4月25日に発売する。「浦和VS.大宮」対決をテーマに、実在するスポットや名物、飲食店、文化などをカード化し、両エリアの魅力を再発見しながら、遊べるゲームとして展開する。
「さいたま伝」は、浦和と大宮のライバル意識にもとづく「ご当地対決」をモチーフに開発した。両エリアのライバル関係をある種の文化と捉え、地域の盛り上がりに生かしたいという思いから、実在する店や企業に取材を行い、すべてのカードに正式な許可・公認を得るなど、構想から3年を費やしたという。
カードは全45種で、駅ビルや商店街など、さいたま市にあるスポットやカルチャーなど、全て実在のものを収録。カードには、それぞれ“独断と偏見にまみれた”説明文を記載している。
本格的なトレーディングカードゲームとして、市民を生産し、土地に定住させるというシステムを採用。エリアマジョリティ(陣取り)要素を盛り込み、ゲームファンにも訴求する設計とした。
価格は1セット2530円。4月25日より、LOFT各店、須原屋各店、ハンズ大宮店、ソフマップ大宮店、ソフマップ川越店、HMV大宮店、amazonで販売する。
今後も新カードの追加を視野に入れており、埼玉県外の「ご当地ライバル対決」を盛り上げるプロジェクトの展開も目指すとしている。
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