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「サブウェイ」「宅食」注力で大胆に“チェンジ” ワタミが進める居酒屋→健康シフト:長浜淳之介のトレンドアンテナ(3/5 ページ)
かつて総合居酒屋の雄として知られ、一時期はブラック企業として悪い意味で話題になったワタミ。近年ではそうしたイメージを吹き飛ばすような劇的な戦略シフトが進んでいる。
コーヒーと店舗デザイン、どう変わった?
生産から販売までの履歴が確かな、アラビカ種100%のスペシャリティコーヒーとしてリリースしたコーヒー。「ブラジルの甘さ、コロンビアの酸味は一般的だが、コスタリカのフルーティを加えることで非常に味が締まった。このコスタリカのブレンドには自信を持っている」と、渡邉氏は力を込める。
実際に飲んでみると、飲み味が軽く苦みが少ない。日本の喫茶店の伝統的なコーヒーとも、スタバのコーヒーとも異なる。サンドイッチなどの食事にも合わせやすいタッチに仕上がっていると感じた。価格は従来より約25%下げて、Sサイズは180円で提供する。
サブウェイでコーヒーを注文する人は、これまで10人に1人だったという。それが3人になり、4人になり、コーヒーだけを飲むために来る人も増やしたいとしている。
内装は「フレッシュフォワード2.0」という、世界のサブウェイ店舗における最新モデルを、日本で初採用した。鮮やかな色彩とモダンなデザインが特徴で、いすの座り心地も改善している。Wi-Fiやコンセントを備え、サンドイッチとコーヒーを楽しみながらパソコンを開いて、くつろいだ環境でリモートワークもできる店づくりを目指している。
注文の仕方が難しいといった不満を解消するため、あらかじめ商品を注文できるキオスク端末を店内に設置した。モバイルオーダーも整備する。
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