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大学生でも月収50万円、浅草の「人力車」ビジネス 社長が語る「接客の本質」(2/4 ページ)

浅草の「東京力車」では、アルバイトの大学生でも月収50万円を稼ぐ俥夫がいるという。代表・西尾竜太氏が語る人力車ビジネスの魅力、そして「お客さま目線」を徹底した接客哲学とは。

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「お客さまのため」が高収入を生む

 観光人力車とは、観光地でお客を人力車に乗せて周辺を案内するサービスのことだ。俥夫は観光ガイド役も務め、お客を会話で楽しませる。

 東京力車の料金は10分5000円から。同社では基本サービスに加え「英語対応の俥夫による案内」や「専属カメラマンによる撮影」など多彩なオプションを用意している。

 「アルバイトの学生でも30万〜50万円と稼ぐ人がざらにいます」と西尾社長は語る。同社の報酬システムは三層構造だ。まずベースに時給があり、次に日々発生する賞金がある。1日の目標売り上げに対して100%以上達成すると支給し、達成率が上がるほど金額も上限なく増える。さらに、月間の売上達成率に応じて支給される「月間歩合」もあるという。


人力車の利用は日本人も多い

 「稼げる人間と稼げない人間の大きな違いは、人に求められたかどうか。それだけです」と西尾社長。俥夫がどれだけ努力したかではなく、お客を楽しませたかどうかに尽きるという。


「笑顔」「お客さまに合わせたテンション」「エスコート力」「提案力」で、乗る人を楽しませる

 「例えば自分が喫茶店にふらっと立ち寄り、コーヒーを注文したのに、店員が『この店のおすすめだからぜひ食べてください』と勝手にカツ丼を持ってこられたら、きっと迷惑でしかないはずです」(西尾社長)。提供者の自己満足ではなく、顧客のニーズを第一に考えるこの姿勢が、東京力車のサービスの根幹となっている。

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