インタビュー
モスの「690円バーガー」が1700万食を突破 バーガー戦国時代に”新王者”誕生か:1年で1700万食を販売(2/4 ページ)
モスバーガーの「新とびきりシリーズ」が発売1年で累計1700万食を突破した。国産牛100%パティによる“プチ贅沢”ニーズの取り込みが奏功し、売り上げや客数の増加にも寄与している。その背景と今後の展開を探る。
「プチ贅沢」ニーズを捉えたことが要因
物価高騰で財布のひもが堅くなっている状況だが、プチ贅沢のニーズも強い。コロナ禍以降、食事に対する考え方も変化し、「頑張った自分へのご褒美」として外食を利用するシーンが増えているという。
「そのニーズを捉えたことが、販売好調の要因の一つ」とモスフードサービスマーケティング本部長の千原一晃氏は分析する。
評価で特に目立つのは「ボリューム感」だ。パティの大きさを実感できる仕様にしたことで、通常の「モスバーガー」(470円)より価格が高いものの、1個で満足できるボリュームとなり、コストパフォーマンスに優れた商品と捉えられている。
その結果、夕食需要の取り込みにも成功。「昼だけでなく、夕方から夜にかけての販売も好調」と千原氏は手応えを語る。
当初は男性客を中心に支持を得ていたが、2024年11月にアボカドを使った商品を販売したところ、女性客の割合も増加。2025年春からは「新とびきりトマト&レタス 〜和風ジンジャーソース〜」(670円)を期間限定で販売している。
体を温める効果のある生姜を使った和風ソースで、女性層への訴求を図っている。
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