コラム
すかいらーくが最高益 外食産業の逆風の中で、好調な理由とは?(5/6 ページ)
すかいらーくHDが、第1四半期の決算を発表した。原材料費の高騰や人手不足という厳しいなかで、同期間としては過去最高益を出せた理由に迫る。
M&Aによる新たな成長ドライバーへの期待
M&Aも、同社の成長戦略において重要な役割を担っている。2025年度第1四半期には、資さんうどんが48億円、マレーシア「Suki-ya」が10億円の売り上げ貢献を果たした。
資さんうどんは、2025年度第1四半期の営業利益率が約6%と、前年同期の約4%弱という数字を上回る収益性を達成。特に関東と関西の新店が好調で、利益率を押し上げている。2025年7月末には、すかいらーくグループの既存工場での製麺も開始する予定で、既存ブランドからの転換を含め、早期に200店規模への拡大を目指すとしている。
一方、2025年1月に買収したマレーシアのしゃぶしゃぶ店「Suki-ya」は、2024年度実績で営業利益率30%超という非常に高い収益性を誇る。金谷社長は、その要因として、1店舗当たり約2.6億円という高い売り上げと低い人件費率、低い賃料の3点を挙げている。
マレーシア国内で70店舗以上の出店余地があり、将来的にはインドネシアなど広大なムスリム市場への展開も視野に入れているという。
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