2015年7月27日以前の記事
検索
連載

なぜ今、ドコモは住信SBIネット銀行を買うのか? 4200億円の本当の勝算(5/5 ページ)

ドコモが住信SBIネット銀行に対してTOBを実施すると発表した。銀行領域への本格参入が遅れたドコモだが、その狙いはどこにあるのか……。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-
前のページへ |       

問題は情報システムの統合?

 しかし、統合の難しさももちろんある。dアカウントと住信SBIネット銀行の顧客基盤をどう融合させるのか、情報システムの統合は問題なく進むのかが論点となる。


dアカウントの統合が重要に(出典:ドコモの公式サイト)

 足元では金融機関のサービスへの不正アクセスも横行しており、業界全体でリスクが高まっている。ユーザー認証を複雑化することでセキュリティは担保される可能性は高まるが、それによりユーザー体験や口座開設といった主要なコンバージョン指標が犠牲になる。

 そうした点もきちんと認識しながら、ドコモは住信SBIネット銀行の基盤を最大限活用できるのか。ユーザー体験の維持・向上と法人展開の両輪をどこまで高い精度で運用できるのかに、今後注目が集まりそうだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

前のページへ |       
ページトップに戻る